報告

日本公認会計士協会準会員会

第46回全国総会・全国幹事会開催報告

日本公認会計士協会準会員会近畿分会 幹事 安達 伸哉(編)

 
1. はじめに
 日本公認会計士協会準会員会では6月23日・24日の2日間、市ヶ谷にある公認会計士会館において全国から100名を超える準会員が集まり、通常総会(全国総会)及び全国幹事会を開催致しました。
 23日は全国幹事会を開催し、代表幹事を始めとする役職ごとに分かれて議論する分科会と、全体での活動報告及び質疑応答を、24日は全国総会を開催しました。全国総会では、日本公認会計士協会の理事の方々にご列席頂き、準会員会の活動に係る議案の決議と各分会からの活動報告ならびに各分科会からの議事報告をさせていただきました。
 この場をお借りいたしまして、全国幹事会及び全国総会についてご報告させていただきます。
2. 全国幹事会 分科会報告

(1)代表幹事分科会
 代表幹事分科会では、@代表幹事の適正人数、A代表幹事の活動に「全国的なプロジェクトの企画」を含むかどうか、B次回の総会準備の役割分担について議論しました。
@ 代表幹事の適正人数について
   現在の代表幹事の人数は5名です。スムーズな全国総会の準備・運営の観点から、代表幹事は、最低5名は必要であるとの認識で一致しました。
A 代表幹事の活動に「全国的なプロジェクトの企画」を含むかどうかについて
   全国的なプロジェクトの企画は代表幹事の活動内容に含まれるものの、代表幹事だけが行い得るものではないとの認識を広めることで認識が一致しました。
B 次回の総会準備の役割分担について
   東北地方での開催に向けて各代表幹事の役割分担がなされました。
(2)分会長分科会
 分会長分科会では、@準会員会主催の対外的な活動、A100万円プロジェクト、B地域会とのつながりについて議論しました。
@ 準会員会主催の対外的な活動について
   現在行われている各専門学校の会計士受験生へのチラシ配り、異業種交流会などの活動等、対外的な活動の目的について議論しました。その結果、準会員の認知度を高め、会計士の魅力を伝えるためにも継続的に各分会で活動していくことで意見が一致しました。
A 100万円プロジェクトについて
   財務分科会のメンバーも議論に加わり、プロジェクトの存続・廃止を含め今後の展開について議論しました。その結果、全国的なイベント企画の可能性を残すためにも存続させ、各分会で公募により案を募集し、良い案があれば採択するということで意見が一致しました。
B 地域会とのつながりについて
   各分会の現状について情報交換し、今後、各分会が地域会とどのような関係を築くべきかについて議論しました。その結果、地域会との関係が各地域で大きく異なるため、各分会が地域ごとに対応するということで意見が一致しました。
(3)就業多様化分科会
 就業多様化分科会では、@公認会計士試験受験生に対する合格後のキャリア形成についてのアナウンスと、A直近に予定している平成24年度試験受験生向けの協会主催合同説明会の在り方について議論されました。
@ 公認会計士試験受験生に対する合格後のキャリア形成について
   試験合格後のキャリア形成については、東京分会作成の“就職体験記”を各分会で共有し、今後の関連イベントにおいて配布することが決まりました。
A 直近に予定している今年度試験受験生向けの協会主催合同説明会の在り方について
   合同説明会については、就業多様化が進む昨今の状況から、事業会社だけでなく、政治連盟などの他の組織と連携して、市役所などの官公庁も含めて積極的に招致すべきであることについて、各分会の意見が一致しました。
(4)財務分科会
 財務分科会では財務委員長より@第46期の予算の執行状況およびA第47期予算案についての報告が行われ、各地域会の財務担当者を中心とする参加者の間で質疑応答が行われました。
@ 第46期の予算の執行状況について
   準会員会全体としての執行率は94%となっており、ほぼ当初の予算通りの執行がなされたことが報告されました。
A 第47期予算案についての報告について
   次期予算についての報告とともに、近年の合格者抑制により準会員の数が減少傾向にあり、今後、準会員会予算の漸減に伴い、準会員会の活動における制約となる可能性があることが報告されました。このため、準会員会の活動費の中でも大きな割合を占めている外部会場費用について、官庁や大学等の公的機関と連携を図り、低廉な外部会場を確保する等の経費削減策についての話し合いが行われました。
(5)広報分科会
 広報分科会では、@パンフレット『カイケイシ?会計士!』の配布方法、Aプロボノの認知活動、B外部広報の内容について議論しました。
@ パンフレット『カイケイシ?会計士!』の配布方法について
   中高生や受験生に対しどのようにして効率的に配布できるかの議論の中で、商工会議所などに設置する等の意見が出ましたが、引き続き意見を求めるとの考えで一致しました。
A プロボノの認知活動について
   東京分会ではプロボノに関する勉強会を3回開催していますが、未だノウハウは蓄積されていないため、東京分会で活性化できれば他の分会にも拡大するとの考えで一致しました。
B 外部広報の内容について
   会計士の知名度の向上を図ることを目的とする内容だけでなく、会計士は監査以外の分野でも活躍できる点もアピールできるよう、協会本部に協力を求めるとの考えで一致しました。
(6)国際委員会分科会
 始めに、各分会のイベント内容の意見交換を行いました。
 意見交換の内容としては、
@ プレゼン勉強会などの関心の高いイベントについては、未開催地でも開催をする
A 「国際」という敷居の高さをとり、身近に感じてもらえるイベントの企画・提案が行えるようにする
B 開催するイベントが準会員のモチベーションを上げる存在となるようにする

という点が挙げられました。
 これらの意見を踏まえ、国際交流会、監査制度・税務の海外事例研究、海外留学の奨学金制度等が提案されました。また、東京分会・近畿分会と国際委員会との共催イベントの経験を生かし、他の分会でも積極的に共催を行うべきという意見がでました。

3. 全国総会報告
 全国総会では報告事項として、平成23年度の準会員会の事業及び会務について報告が行われました。具体的には、各分会での協会活動への協力や各分会の研修・広報活動について、代表幹事及び委員長並びに各分会の分会長から報告が行われました。
 また、審議事項として、第46事業年度決算報告書承認の件、第47事業年度事業計画案及び収支予算案承認の件、規約変更案承認の件、新役員承認の件についてそれぞれ審議がなされ、全ての議案について可決されました。第47事業年度事業計画案及び収支予算承認の件について、「準会員会は、準会員の資質の向上、公認会計士制度発展への貢献を目的とし、より一層の業界活性化に向けて努力を重ねる」との理念のもと、@準会員の資質の向上、A公認会計士制度発展への貢献、Bその他(HP・イベントの企画運営)について取り組んでいく旨の案が発表され、承認されました。
4. 懇親会
 懇親会は23日の夜と、24日の昼の2度にわたって催されました。どちらの懇親会でも、日本全国100名以上の準会員が一堂に会して交流を深める貴重な機会となり、分会を問わず、準会員の活発な交流がなされました。

5. 終わりに
 準会員会では今年度も代表幹事及び各分会の分会長を中心として、より活発な活動を実施していく予定です。幹事一同、準会員会近畿分会が主催・共催する勉強会やイベントへの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

準会員会HP:http://www.jija.jicpa.or.jp/