地区会コーナー

奈良地区会総会報告

奈良地区会 古野 康和

 去る平成24年6月30日(土)に開催された奈良地区会の総会について報告をさせていただきます。この奈良地区会は、先日の近畿会の定時総会議案書をみますと14地区会中、4番目に所属する会員及び準会員が多い地区会です。奈良県全体で1地区会ということもあるのでしょうが、こんなに規模が大きい地区会というのを最近まで知りませんでした。
 さて話は逸れましたが、総会は午後3時30分より奈良の料理旅館である「菊水楼」で行われました。この「菊水楼」は春日大社一の鳥居前にて、明治24年(1891年)に開業した奈良では有名な老舗です。本館内では明治期の趣きが、随所に見られ、風格を感じさせられました。

 総会ですが、約30人程度の参加者があり、平成23年度活動報告と平成24年度活動計画の報告がなされた後、平成23年度決算報告書と平成24年度予算案の審議となり満場一致で議案は承認されました。その後、奈良地区会での活動の一つである「再生支援事業案件」について吉松宏晃先生、辰巳八栄子先生から携わったそれぞれの案件について報告がありました。再生案件であるので、採算ベースにのっていないとのことでした。
 休憩をはさんで、「公会計について」講演会が約1時間30分行われました。今回は会員だけでなく、奈良県・奈良市等の職員を招いており約10名程度出席がありました。テーマ、講師及び内容は次のとおりです。

1.新公会計制度の実例(近畿会 社会公会計委員会委員長 藤本勝美先生)
 新公会計制度の導入意義と導入方法について、自治体の立場から説明するとともに、制度の留意点
(特に用語)について公認会計士からの視点で説明されました。
2.地方自治法改正に向けたこれまでの経緯と今後の方向〜特に、地方公監査
  に注目して〜
(協会常務理事 近畿会副会長 遠藤尚秀先生)
 現行の監査制度の課題や地方自治法改正におけるガバナンス機構案等について主に監査の視点で説明されました。

 総会の後は、待ちに待った懇親会です。「菊水楼」の食事は、ミシュランガイド掲載の候補にも挙がったとの話です。ある会員の御尽力で、少ない会費で大変おいしいものを食べることができました。風情のある部屋で格別な料理を堪能したのもあっという間で楽しいひと時を過ごしました。
 最後に、仲本会長をはじめ総会を運営した先生方、本当にありがとうございます。