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準会員会 法律勉強会 |
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日本公認会計士協会準会員会近畿分会幹事 重松 亮 |
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1. はじめに | |
準会員会近畿分会では、平成24年3月4日(日)に、法律勉強会を開催いたしました。法律勉強会は、シリーズ化されている勉強会で、今回で3回目の開催となりました。今回は第2回の講師としてお招きした定金史朗弁護士及び谷川聡弁護士をお招きし、「契約書の実務」というテーマで行いました。 勉強会当日は雨天であったにもかかわらず、35名の方々に参加していただきました。後に開催された懇親会には講師としてお招きした弁護士の先生方2名を合わせて22名の方にご参加いただき、非常に活発な情報交換の場となりました。 |
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2. 勉強会について | |
●勉強会の内容について | |
勉強会は、講師の方の簡単な自己紹介、その後講義をしていただきました。講義の前半では、谷川弁護士からは、「契約とは」という契約の概念の話から契約の解除に至るまでの一連の内容を、取引基本契約書のサンプルを用いながら詳細にご説明いただきました。また、会計実務に直結する論点である収益の認識について、法律の観点から、法律と会計の関連性及び法律と会計基準の相違点について明確にご説明いただきました。この点に関して非常に面白かったという意見が多数寄せられました。 講義の後半からは、定金弁護士から、金銭消費貸借契約書についてご説明いただきました。最初に利息制限法と出資法の違いや、それらに関連したグレーゾーン金利の取扱い、担保の種類について、事例を用いてご説明いただきました。金銭貸借消費契約証書のサンプルも用いられ、参加者の方々が主体的に考え、理解がより深められました。次に、契約の様々なバリエーション、例えばプロジェクトファイナンス、コミットメントライン契約、シンジケートローン等についてもご説明いただきました。このような具体的な内容を挙げていただいたことで、実務上どのような取り扱いがされているかという点に関して知識が深められました。 |
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●参加者からの反響について | |
受講していただいた皆様には勉強会実施後、アンケートに回答していただきました。勉強会全体の雰囲気について、85%の方が良かったと回答し、次回弁護士の先生が行う勉強会に参加するかという質問に関して、97%の方に興味があるとの回答をいただきました。今後開催してほしい勉強会については、企業再生、M&Aに関する内容の意見が寄せられました。 | |
3. おわりに | |
今回の勉強会は、主に準会員の方を対象として、契約書の基本を理解していただくことを目標としておりました。M&A・事業再生等の比較的高度な法分野につき講義形式で行いました前回までとは少し趣向を変え、基礎的な内容について参加者の方々にも主体的に考え・発言していただけるような勉強会としました。アンケート結果を拝見する上で、その点が評価されていました。 私は今回、勉強会のプロジェクトリーダーとして活動し、さまざまな方々のサポートを受け、何より素晴らしい講師の方々に恵まれ、無事に勉強会を終えることができました。講師を引き受けてくださった弁護士の先生方、サポートしてくださった方々に感謝して、今後も有意義な勉強会を開催していきたいと思います。今後とも近畿分会準会員会は積極的に活動して参りますので、皆様のご参加お待ちしております。 |
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