報告

「ハロー!会計」奮闘記

広報・事業部 部長 安原 徹

 
1. 「ハロー!会計」とは 
 「ハロー!会計」とは、社会貢献活動及び広報活動の一環として、日本公認会計士協会の地域会が中心となって、小・中学生を対象に実施する会計講座。その学校出身の公認会計士を中心に数名で教室を訪問し、「会社ってなんだ」、「会計ってなんだ」、「監査ってなんだ」などわかっているようで実はよくわからない問題について、ケーキ屋さん、たこ焼き屋さんのもうけの構造(原価計算)、中世の大航海時代の王様と船長といった親しみやすい例を用いて説明する試みです。
 さあ、それでは「ハロー!会計」の現場をのぞいて見ましょう。
 
2. 星光学院中学校〜森田晋次さんの報告
 去る2011年9月16日(金)、母校である大阪星光学院中学校に2度目の「ハロー!会計」に行ってきました。私にとって「ハロー!会計」は、短い時間の中で如何にして公認会計士という職業を強く印象づけ、魅力を伝えることができるかを試みる、いわば『テレビショッピング』のような企画です。星光学院の生徒たちは頭の回転が速く、飲みこみが早いので、1コマ目のたこ焼きの原価計算にあまり時間をかけず要点だけを手短に説明し、公認会計士の魅力を伝えることに時間の大半を使いました。まず最初に、公認会計士がどんな仕事をしているのかを知ってもらうため、税理士との違いや会社にとってどのような場面で公認会計士が活躍するかを説明しました。そして公認会計士は今や国内だけに留まらず世界を相手に仕事をする職業であること、公認会計士は職業的専門家であり努力次第で収入に上限はないこと、一年目であろうが十年目であろうが区別なくプロとしてクライアントと接するやりがいのある職業であることなどを伝えました。とにかく自分の頑張り次第で、活躍するフィールドも収入も広がる可能性のある職業であることを強くアピールしました。その結果、約8割の生徒が公認会計士に興味を持つようになってくれました。今後も継続してこのような広報活動を行い、公認会計士の知名度向上及びイメージアップに貢献したいと思います。最後に私が担当したクラスの生徒の感想文を抜粋して記載させていただきます。
僕は今、将来どの職業に就くか、大学でどの学部に入るか、そもそも理系なのか文系なのかと迷っているのですが、今日この説明を聞いて、様々な場所に向かい、人と会い、待遇も悪くない公認会計士というものになる、ということも選択肢の中に入りました。
私は両親が自営業で税理士については知っていたが、公認会計士についてはあまり知らなかったの で大変勉強になった。公認会計士がいるからこそ、会社と銀行や他の会社、個人の信頼ができるので経済の根底を支えている大事な職業だということもわかりました。しかし会社と公認会計士が手を握ると犯罪をひきおこす危険があることもわかりましたので、この職業はとても責任の重い職業だとも思います。
今日この話を聞くまでは正直に言うと「公認会計士は地味」だと思っていました。しかし今日の話で、すごくその固定観念を覆された気がします。グローバルに活躍できる、ということにとても興味を覚えました。自分は、世界で仕事をしてみたいなと何となく思っているのですが、公認会計士もいいなと思いました。
 
3. 明星学園〜石井隆之さんの報告
 大阪星光学院中学と同じく、大阪で数少なくなった私立男子校である大阪明星学園中学においても、去る3月14日(水)「ハロー!会計」が実施されました。
 明星学園は私自身中高6年間通った母校でもあり2年前より明星での「ハロー!会計」で講師を担当させていただいています。
 中学2年生の皆さんが対象ですが、中2と言えば職業はおろか志望大学すら頭の片隅にもなかった自分を振り返ると、果たして興味を持って話を聞いてもらえるのかという一抹の不安を抱えつつも、しかし何か一つでも後から思い出してもらえるような記憶に残る話をしたいなあと胸に秘めながら、かつて通い慣れた通学路を辿り明星学園へと歩を進めました。
 まず、5時間目は各クラスの教室で「たこやきの原価計算」。初めての「ハロー!会計」では、「入り口で黒板消しが落ちてきたらどうしよう」と身構えていましたがさすがに3回目ともなるとそんな取り越し苦労もありません。
 「たこやきの原価計算」という関西ならではのテーマですが、たこやきが何から構成されているのかよくわかっていなかった私は初めてこの授業をするにあたって、事前にたこやきパーティーを我が家で行い、以来毎年この時期の恒例行事となっています。
 費目別原価計算から我が家のたこ焼きネタ自慢のコーナーを挟み、CVP分析のグラフまで盛りだくさんの内容ですが、身近な題材で取り組みやすいプログラムです。実際に計算問題を解いている真剣そのものの姿は、かわいいようで頼もしくもあり、「わが母校健在なり」と熱い思いが湧き立ちます。
 個人的には今回担当したクラスの担任の方が、私の中1時代の恩師であったことから、授業中は視線が面映ゆいながらも思い出話で盛り上がり、また授業終了後も互いの近況報告で時がたつのも忘れ、6時間目の集合講義にそなえホールに移動する他の講師の方を待たせてしまいました・・・・
 そして6時間目はマリアンホールという私が在学時にはなかった立派なホールに移り、(三田村邦彦扮する)公認会計士の職業紹介に関するDVD上映後、講師全員でそれぞれのフィールドについて座談会形式でトークを繰り広げました。
 私のお題は「監査業務について」でしたが、監査が何のために行われるのかを話すとなると株式制度から触れざるをえず、正直言って多くの中学生が関心をもち集中して聞けるようには持っていけなかったのが反省点です。
 いずれにしても後輩たちに向かって公認会計士という仕事の素晴らしさを伝えることができたという喜びと充実感があったのもまた事実であり、帰りに校門をくぐるとき、見上げると校舎の上に聳え立つマリア像が微笑みかけているような・・・・そんな訳ないか。
 
4. 広報・事業部からの一言
 「ハロー!会計」ライブ中継はいかがでしたか。作家の井上ひさしさんの言葉のように「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに・・・」できればいいなと考えています。そして、この小さな試みが全国津々浦々の小中学校にまで広がれば、世の中変わるかもしれないなと思うこの頃です。