報告

新年賀詞交歓会

総務部長 増田 明彦

 
 平成24年新年賀詞交歓会が、1月10日(火)にリーガロイヤルホテル大阪の3階ロイヤルホールで行われました。例年は午後6時から開催していたのですが、今回は午前11時30分開始という昼の時間帯の開催となりました。初めての試みで出席者の数が激減するのではないかと懸念されましたが、出席者256名(来賓81名、会員・準会員175名)とほぼ昨年の人数(267人)にお集まりいただきほっといたしました。昨年同様唐川満知子さんによる司会のもと宴は始まりました。
 今回のアトラクションは、数年ぶりの宝塚歌劇団による華やかなステージでした。司会の唐川さんのお話しでは「他のところの司会でも宝塚のステージをいくつか見たが、今回のステージはその中でも一番のデキ」とのことで、本当にすばらしいものでした。詳細につきましては、宝塚歌劇団招致にご尽力いただきました梨岡英理子会員(会務ではCSR小委員長をしていただいています)の「新年賀詞交歓会報告(宝塚歌劇編)」をご覧ください。
 その後公式行事にはいり、最初に小川会長の開会の辞・年初挨拶がありました。冒頭、3月の東日本大震災と9月の台風12号、15号の被害について被災者の方々の一日も早い復興を祈念された後、就任当初にスローガンとして掲げた「社会の健全な発展には、公認会計士一人ひとりの活動が大切です」についてあらためて説明されました。
 まず第一に、「公認会計士としての自覚と誇りを持つ」ということで、ここは「信なくば立たず」あるいは「隗より始めよ」のことわざ通り、まずは個別の問題点を把握し、公認会計士及び監査の信頼性を取り戻すことが必要で、「職業専門家たる者、失敗した場合は退場する」という厳しさがなければ世間の信を取ることはできないとお話しになりました。
 第二に、「公認会計士の専門的能力を世間に理解してもらうこと」で、そのためには代弁者を求めることがよい。昨年は非営利会計委員会社会福祉法人小委員会より「社会福祉法人の会計と決算」を出版したが、社会公会計の分野では、本部で予定されている地方自治法の改正に伴う公会計、公監査に関する提言を支援するための基礎固め、土壌作りをする。大阪では橋下市長が「地方から国の形をかえる」として、市長就任早々活発に動きだしているが、橋下市長に近畿会として協力するとともに、引き続き、地元の地方議員や幹部職員を中心にファン作りを推し進めていくとお話しになりました。
 第三に、「公認会計士制度が持続可能なものであると理解されること」、これは一つには「中堅・若手の会員が希望をもって活躍できること」であり、一つには「公認会計士資格を劣化させないこと」であると話されました。前者に関連して、近畿会では若手会計士委員会を設置して、将来における公認会計士制度及び業務の研究をしており、本年において、その研究成果を研究大会等で発表する予定であることにふれられ、後者については、昨年11月に発表された公認会計士試験合格者の状況も厳しく、一般企業の求人数を増やすことが重要と認識しており、全国に先駆け企業内会計士の組織化を図ってきたが、これからも未就職の問題についてはできることは何でもやっていくとの決意を表明され、また、税理士法改正問題については、会員等の4分の3超の反対署名を集めることができたが、「平成24年度税制改正大綱」では依然として、税理士の業務や資格のあり方などに関する記載があり、予断を許さない状況が続く旨のお話しがありました。
 最後に、できるだけ多くの人が「社会の健全な発展には、公認会計士一人ひとりの活動が大切です」と思ってもらえるように真摯に取り組んでいく所存であるとの抱負を話されました。
 次に、ご来賓として参議院議員・公認会計士の尾立源幸様にご挨拶いただきました。大震災、財務会計士制度問題、IFRSに関する金融庁トップの発言、年末には立て続けに大きな企業不祥事が明るみにと大変な一年であったこと、企業不祥事については監査の信頼性を問われる局面となっており、従来から提案してきた公開会社法をこれからも進めていきたい旨抱負を述べられました。伊丹・関空の経営統合、関西イノベーション特区等明るい話題もあること、ますます企業活動が盛んになって日本が2012年に飛躍をし世界経済をリードしていくようなそんな年にする、そこへの業界の協力をお願いする旨をお話しされました。
 最後に、日本公認会計士協会副会長の池上玄様から、去年は様々な大きな問題が発生した一年であったこと、税理士法改正問題については小川会長がいわれたようにまだまだ予断を許さないことを話され、協会は公認会計士が公認会計士として誇りをもてる業界となるよう真摯に取り組んでいきたいという抱負を述べられた後に乾杯のご発声をいただき、歓談の時間となりました。
 乾杯の後の歓談の途中、ご本人出席の議員の方々から新年の挨拶をいただきました。本年は19名もの方が壇上に登られ、会場は賀詞交歓会らしい雰囲気に包まれました。従来は、代理出席の議員の方々については来賓名簿に記載されているだけで紹介もなく、「代理出席してもしょうがない」という声も聞こえてまいりました。そこで今回は、議員の代理出席者の方にも壇上にあがっていただき、議員のお名前をご紹介するという試みもいたしました。
 閉会の間際まで出席の方々の歓談が続き、非常に盛会でありましたが、午後13時半に近畿会白井副会長より閉会の辞が述べられ閉会となりました。
 

 

新年賀詞交歓会報告(宝塚歌劇編)

 2012年1月10日。恒例の賀詞交歓会が開催されました。幕開きのゲストは宝塚歌劇団雪組から
詩風 翠(うたかぜ すい)さん、
華吹乃愛(はなぶき のあ)さん、
杏野このみ(あんの このみ)さん、
蒼井美樹(あおい みき)さん、
凰いぶき(おう いぶき)さん、
空波 輝(そらなみ こう)さん6名です。
 個性的な芸名もあるので振り仮名をつけてみました。最近の学生名簿を見ていると、「タカラヅカみたい」と思うことが増えましたが、やはり本家ですね。分かりましたか?

 緑の袴姿がお正月気分を盛り上げ、男役さんは凛々しく娘役さんは可愛らしく、タカラヅカらしい雰囲気が広がります。曲は「清く正しく美しく」(会計士業界でも掲げたい標語です)。代表の詩風さんから祝辞とメンバーの自己紹介。続いて映画「サウンド・オブ・ミュージック」から主題歌と「すべての山に登れ」。前向きで明るい歌詞にこれから始まる1年への期待が込められています。宝塚といえばコレ!『ベルサイユのばら』から「愛あればこそ」を詩風さんと華吹さんで熱唱。これで「今日は宝塚を見た」と言ってもいいくらい。最後は「すみれの花咲く頃」。大劇場では開演前に流れ「始まり」を意識する曲です。

 わずか20分のステージですが、新春の幕開けに相応しく華やか! 次にスピーチされた来賓の 尾立源幸 参議院議員/公認会計士 の祝辞の中で「毎年宝塚を呼んでください」というフレーズが入ったほど。
 男性ばかりの客席に驚いたかな?と思いましたが、そこは舞台人。堂々たるステージでした。最近は劇場でも男性客が増えています。「一期一会の縁を大切にしたい」と力いっぱい歌ってくれましたので、これを縁に宝塚観劇にお出かけください。今回美声を披露してくれた6名は、雪組宝塚大劇場公演(3月9日〜4月9日)グランド・ロマンス『ドン・カルロスと、グランド・レビュー『Shining Rhythm!』に出演されます。お芝居はオペラが元ネタ、雪組は歌唱力に定評のある組なので期待大、ショーは宝塚らしい華やかなステ−ジの予感。厚生部からの斡旋はありませんが、チケットぴあ等で普通に買えますので、ぜひ一度ご観劇ください。

(文責:CSR小委員長 梨岡英理子)