厚生

 近畿会厚生部 旅行部・写真部合同主催による
“世界屈指のラジウム泉 やすらぎと癒しの湯”
“三朝薬師の湯”を訪ねて

木村 功

 
 ラジウム泉のホルミシス効果で心も身体もリフレッシュすると云うラドンの微弱な放射線には、マイナスイオンを発生させる作用もあり、これによりさらに細胞の活性化を促しまた、精神を安定させ疲労回復効果が期待できる無色透明の三朝温泉の温泉水ミネラルを豊富に含んでいると古くから云われている三朝温泉の秘密、“薬湯”を求めて旅をすると云う目的で企画しました。
 その行先の界隈には有名なお寺あり、散策するにふさわしい処が数カ所あり、いにしえのロマンをたどってみようと平成23年11月13日(日)一泊二日で実施しました。参加者は翌日が月曜日だったのでお仕事の関係上、数名の不参加者が出て、結局近畿会は樋口秀和先生、三宅幸造先生、藤井幸三郎先生、西宮敬介先生、事務局長の辻本憲二さんと木村功、兵庫会から岩木英一先生、加藤衛先生、建部好治先生の9名の出席者になりました。
 JR大阪駅中央改札前に10時過ぎに集合し、皆様とにこやかに、たがいに挨拶した後11時過ぎのスーパーはくとに乗車しました。現在の大阪駅は最近リニューアルして苦労してお弁当を求めたので、感謝してランチタイムを過しました。2時過ぎに倉吉駅に無事到着し、ホテル万翠楼の送迎バスに乗車して3時過ぎに目的地に着きました。
 13日当日はゴルフの好きな者は、テレビで御殿場男子トーナメントを観戦して、松山英樹さん(19才)アマチュアが優勝したのに感動して、またたく間に有意義な時間を過ごしました。
 参加者の中には、数名周辺を散策し三朝川沿いの男女混浴の露天風呂に入ったり、古びた山陰の伝統と文化歴史が今もなお色濃く残る鳥取県、遥かな古代神話が伝わる和心の伝承は、ちょっと知的な好奇心を誘ってくれる宝物です。
 ストリップ劇場あり、倉吉レトロ街角博物館、なつかしい昭和の風景倉吉の、赤瓦木造の店舗や、ブリキの看板といった風景に加え、お店が持っている明治、大正、昭和のお宝や伝統の品々を店先に展示し、まち全体がひとつのレトロな博物館になっています。鳥取二十世紀梨記念館、人と梨が織りなす文化鳥取県特産の二十世紀梨をはじめ、梨の歴史、栽培方法、調理のことまですべてわかる梨ミュージアム、梨のルーツを探るアジア大陸への壮大なストリートを楽しみながら、かつて城下町、商都として栄えた倉吉市その面影を残す、白壁土蔵のなつかしい風景、三徳川沿いに湯宿が立ち並ぶ情緒豊かな湯の街の風情、倉吉白壁土蔵群、時がとまったかのような風景、白漆喰の壁に焼き杉の黒い腰板ゆるく反った小さな石橋、屋根には赤い石州瓦、市内を流れる玉川沿いに江戸、明治期の古い商家の町並みが続く倉吉には昔懐かしい風情があります。古い酒蔵や醤油蔵の間をのんびりと歩いているとその町並みは山陰の小京都とも思われます。
 当日の行事は一応終了しましたので、いよいよ三朝薬師の湯、万翠楼のわれわれ参加者9名のみの貸し切り風呂(真珠の湯)に入りました。久し振りの貸切り風呂で街の雑音を消去し心地よい情緒に浸りつつ新陳代謝を良くし、ストレスを発散し満喫しました。
 夕食は和室の落着いた立派な一室でした。お献立は日本公認会計士協会御一行様独特のものでした。ホテルの支配人様の丁重な御挨拶があり代表世話人、樋口秀和先生の御挨拶があり合わせて梨ワイン(ホテル側の指令により)による乾杯の音頭で楽しい宴会がスタートしました。当ホテルのお米は三朝米を使用しておりますと料理長竹森英治様がお献立表に印刷されておりました。かわいいお二人のお嬢さんのお華もあり、厳選された素材で蟹の刺身から始まり、蒸し焼き蟹、ずわい蟹姿盛り、堪能する美味しさ舌鼓を味わい超一流の料理でした。和やかな談笑で有意義なひと時を過ごし、二次会は別室で恒例のカラオケ大会を開催しました。
  ビール、鳥取ワインを賞味しながら皆様9名得意の唄を歌いながらうちとけて、のど自慢の競演は2時間程続いて大変愉快でした。最後は青い山脈を合唱して終了しました。
 大浴場に入り、眠りについたのは11時頃でした。
 14日(月)の2日目は7時より朝食をとりました。ワカサカレイが美味しかったのは忘れる事が出来ません。
 9時に貸切りバス(9人乗り)に乗りました。運良く10名でしたら利用できません。
 14日のメインは1300年の修行と祈り、神と仏の宿る山、三徳山(みとくさん)本坊、三佛寺(さんぶつじ)中国観音霊場第31番札所、伯善観音霊場第29番札所、三徳山は奇跡のお堂群、三徳山中腹の岩壁に建ち自然と人工美の真髄を魅せる三佛寺奥院投入堂は、平安時代後期に建立され千年もの間、風雪に耐えてきました。近寄る道すらない断崖にどのようにして建てられたのか、その建築方法は未だ謎に包まれたままです。麓の本堂から標高差200mの投入堂へ続く参道には修験の厳しさを偲ばせる難所が続き文殊堂や地蔵堂納経堂といった重要文化財の建造物が点在します。深い山並に抱かれ険しい崖に建つ奇跡のお堂群ははるか昔から変わらぬまま今もなお人々を魅了し続けます。
 近い将来世界遺産に指定されるとの事、ガイドの方がおっしゃっていました。
 投入堂は平安から伝わる信仰の証しで1168年に制作されたものです。
 以下詳細な事は紙面の関係上割愛させて頂きます。
 次回は色々と趣向をこらして出来るだけ秘境を探し旅しようと思って居ります。旅行部、写真部の皆さん出来るだけ多くの方の御参加を希望します。最後になりましたが代表世話人の樋口秀和先生、辻本事務局長さんのお世話になった事感謝して居ります。ありがとうございました。皆々様のご多幸、ご健康を祈願しつつ次回の多数の御参加をお待ちしております。ありがとうございました。
(追伸:特に建部先生、樋口先生のお写真は芸術的にシャッターを取って居られる事に感動し、心から感謝致します。)