寄稿

第45回 リレー随筆

冬がはじまるよ 

佐柳 有紀

 
 今年も残すところあと1ヶ月程という今日この頃、もうすぐ本格的に冬がやってくると考えるだけで、私はうれしくなる。こんな私は少数派なのだろうか?私は冬が一年のうちで一番好きな季節である。いつ襲ってくるか分からない静電気を除いては。思えば、小さな頃は楽しい夏が好きだったし、学生の頃は少し寂しい感じのする秋が好きだった。しかし、現在の私は秋は季節の変わり目で苦手であるし、夏は暑すぎる。春はぼーっとするので、断然冬である。もっとも、生まれてこのかたずっと大阪在住なので、大阪に限っての話しだが。なぜ冬が好きなのか、考えてみた。
 まず、冬の空気が好きだ。冬はつとめて・・・などと言うが、冬の朝、起きるとまだ外は暗い。ゆるゆると朝の準備をしていると段々陽が昇り、あたりが明るくなってくる。到底太陽に勝てない夏にはない光景である。家を出れば空気は澄んでいて、冷たい空気に目が覚めてスッキリする。日中、空は雲に覆われていることも多いが、たまに見える空と差し込む日の暖かさにほっこりするのである。
 また、おしゃれが愉しいのが冬である。私はコートが好きだ。一年の殆どの季節は、クローゼットで眠っているがそれが着用できる季節は、わくわくする。短いもの、長いもの、厚いもの、薄いもの、仕事用、普段用、お出かけ用、雨用、晴れ用などと自分に言い訳をしては、毎年お気に入りの一枚を増やして行く。残念ながら、ここ最近の暖冬で厳しい冬用の出番がないのが寂しいところである。また、自分以外の街を行く人々の服装が華やかなのも愉しいものである。
 今年も残すところあと1ヶ月程という今日この頃、もうすぐ本格的に冬がやってくると考えるだけで、私はうれしくなる。こんな私は少数派なのだろうか?私は冬が一年のうちで一番好きな季節である。いつ襲ってくるか分からない静電気を除いては。思えば、小さな頃は楽しい夏が好きだったし、学生の頃は少し寂しい感じのする秋が好きだった。しかし、現在の私は秋は季節の変わり目で苦手であるし、夏は暑すぎる。春はぼーっとするので、断然冬である。もっとも、生まれてこのかたずっと大阪在住なので、大阪に限っての話しだが。なぜ冬が好きなのか、考えてみた。
 まず、冬の空気が好きだ。冬はつとめて・・・などと言うが、冬の朝、起きるとまだ外は暗い。ゆるゆると朝の準備をしていると段々陽が昇り、あたりが明るくなってくる。到底太陽に勝てない夏にはない光景である。家を出れば空気は澄んでいて、冷たい空気に目が覚めてスッキリする。日中、空は雲に覆われていることも多いが、たまに見える空と差し込む日の暖かさにほっこりするのである。
 また、おしゃれが愉しいのが冬である。私はコートが好きだ。一年の殆どの季節は、クローゼットで眠っているがそれが着用できる季節は、わくわくする。短いもの、長いもの、厚いもの、薄いもの、仕事用、普段用、お出かけ用、雨用、晴れ用などと自分に言い訳をしては、毎年お気に入りの一枚を増やして行く。残念ながら、ここ最近の暖冬で厳しい冬用の出番がないのが寂しいところである。また、自分以外の街を行く人々の服装が華やかなのも愉しいものである。