編集後記

編集後記

 
 野田新首相になって1カ月。泥臭いどじょうの姿勢にほのかな期待を感じておられることと思います。
 先月号で、税理士法の改正に関するアンケート結果を掲載し、今月号では寄せられた多くのコメントから抜粋を掲載しました。今後の公認会計士資格と税理士資格を分離するという改悪案でもあり、本当に多数の方から回答を得、貴重なご意見を頂きました。今後の協会の活動に活かされることを期待します。
 日本経済新聞の記事に、叱る上司のほうが部下から慕われるとありました。愛情を持っていうべきことを言えば伝わるものであり、言わないほうが信頼関係を構築できないようです。
 我々の仕事も同様だと感じました。いうべきことを言わなかったために、アンダーセンは崩壊し、中央青山も瓦解してしまいました。耳障りなことであっても、言うべきことを言うのが愛情ある態度なのでしょう。
 そこで、あえて言ってみたいと思います。
IFRSの強制適用は日本企業の競争力を阻害するもの であり、選択適用とすべきである。
会計士の質を保持するために、試験合格者を1000人 以下とすべきである。
金融庁(CPAAOB)によるレビューは、真に市場 から退出させるべきものを退出させ、重箱の隅をつ つくようなことはやめるべきである。
 あくまで個人的な感想です。

(会報部 熊木実)