地区会コーナー

三地区会合同 定時地区会総会

豊能地区会会長 山内一浩

 
 平成23年6月17日ホテルモントレ大阪にて吹田・摂津地区会、豊能地区会、北摂地区会の三地区会合同定時地区総会が行われました。この時期に総会に出席いただいた皆様に感謝すると共に、ご多忙ゆえご参加いただけなかった皆様のために少しご報告させていただこうと思います。
 
1. 総会
 各地区会に分かれて事業報告及び決算書の承認が行われた。三地区会で行われている都をどり観劇会(49人参加)、栗拾いと夕べ(38人参加)、宝塚歌劇観劇会(40人参加)は大変好評で引き続き実施することになりました。
 総会終了後、宇田成徳氏による講演会を行いました。その後、山本雅春北摂地区会会長による開宴のあいさつ、高濱滋担当副会長による来賓あいさつ、戸奈常光会員による報告と続き、衣目修三吹田・摂津地区会会長による挨拶と乾杯により懇親会に入りました。今回退任される北摂地区会の山本雅春先生、ありがとうございました。とくにソプラノ歌手としてご活躍の奥様の秋の歌の披露、子供たちを交えての夕べは皆が家族のような感動に包まれ、店の人からも感謝されました。また、総会のために積極的に写真撮影を行ってくださった安井先生本当にありがとうございました。ご自分のカメラを決して人に触らせないこだわりによりご本人は写っていません。
 
2. 講演会(宇田成徳工学博士)
 
 松下電器産業(現 パナソニック)を経て発明家として活躍されている宇田技術研究所の工学博士宇田成徳さんに「病気になりたくてもなれない話」というテーマでお話をしていただきました。宇田先生は、松下の現役時代に180件以上の特許権等の登録をされ、米国1996R&D100Award受賞、退職後はさまざまな講師、顧問、講演執筆活動などを行われている。

 「悩み」は飯の種、悩みを見つけるとうれしい、これを解決することが私の仕事と決めておられる。どっこい会社退職後はテーマも広くなり、講演内容となりました。自然は最高の仕組みをもっているという信条から、仮説を立て実験し現象を観察するという手法でさまざまな成果を出しておられます。例えば自身でつくられたふりかけで医者で治らないアトピーで悩んでいる人をどんどん治しておられます。私も大学を卒業したころ穴の開いた革靴を履いていたことが原因で魚の目になったことがある。皮膚科に通い涙が出るほど痛い注射を何本も打ったが一向によくならない。ところがぞうりで生活していたらすぐに直ってしまった。病の起こりを知らない者が病を治せばその病はいよいよ倍増する。病にならないためには疲れないこと、そのためには、水分をたっぷりとること、ミネラル食品をとり、冷たいものは食べない飲まない、食べ過ぎない。などなど。結論から言えばなんでもないことがデーター等で説明されると非常に説得力をもつ。先生が推奨されている塩撒き農法、驚くほど甘い野菜や大きい野菜ができる。理由は、生き物はもともと海にいた、そのミネラルによりスイッチの入った酵素の働きにあるらしい。会計士の世界も、昔のように、方法論においてもっと思慮深くないといけないなと違うことを考えてしまう。間違いを指摘しているだけではいじめっ子と変わらない。悪くならないように指導する知恵と慈悲がある教師のような存在にならなければ。実務のなかでも建前や対処療法的な品格を欠いた文書化が少なくなることを望みます。
 
3. 豊能地区会の試み
 「池田市みんなでつくるまち推進会議」の委員として初会合に出られた戸奈常光先生から報告がありました。豊能地区会では、長年にわたって地方公共団体の首長との意見交換をしてきました。折りしも訪問を開始したときの地区会会長の五郎川康先生は、「公益通報が行政を変えるー市民の声を行政に」を共著で出版されました。最近のテーマは、各市に財務四表をつくっていただくことです。そうして地方公共団体の情報開示が充実することが行政をよくするインフラを整備することになるからです。それこそ公認会計士にしかできない社会貢献のひとつであろうと信じるからです。すでに豊中市において開示の成果をあげることができました。今回、豊中市会議員から大阪府会議員になられた栗原さんの熱意と行動によるところが大きいと思います。
 戸奈先生がなられた池田市の委員は、ほかに各種審議会の委員長や自治会会長の代表がつとめ、自分たちの町は自分たちがつくろうという構造になっています。新しい条例を提案する権限も実質的にもっている。このような中で、地方公共団体の情報開示をよりわかりやすくしていきましょうという音頭をとっていただきたいと期待しています。

4. 企業財務会計士の問題
 懇談の中で企業財務会計士のことが話題になりました。関係者は良かれと思って仕事をしておられたのでしょう。それでも短時日で500人を超える会員の皆さんが声をあげたのは、協会の執行部が現場の会員の意見を代表して述べるという当たり前のことができていなかったためです。

 

 公認会計士法第1条は、「公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。」とあります。会計あるところに監査があり使命がある。会社等の等には、国民経済の健全な発展に結びつく社会の万般の分野が含まれていると信じて、協会の発展のために草の根で行動していきたいと考えます。