報告

日本公認会計士協会準会員会

第45回通常総会及び全国幹事会開催報告

日本公認会計士協会準会員会近畿分会幹事 身野将之(編)

 
1.はじめに
 6月18日・19日の2日間、全国から100名を超える準会員が集まり、公認会計士会館において全国幹事会及び通常総会(全国総会)を開催しました。
 18日は全国幹事会を開催し、代表幹事を始めとする役職ごとに分かれての分科会と、全体での活動報告及び質疑応答を行いました。19日は前日に引き続き分科会を行った後、全国総会を開催しました。全国総会には日本公認会計士協会の池上玄副会長、井上東常務理事、柳澤義一常務理事に御列席いただき、準会員会の活動に係る議案の決議と各分会からの活動報告ならびに各分科会からの議事報告をさせていただきました。
 この場をお借りいたしまして、全国幹事会及び全国総会についてご報告させていただきます。

2.全国幹事会 分科会報告
(1)代表幹事分科会
 代表幹事分科会では準会員会全体の方針として、「ソコプロ」と題した「底力UPプロジェクト」を提案し、議論しました。「ソコプロ」とは、社会が公認会計士に求めるニーズは何かということを考え、研鑽を積むことにより、社会が求めるサービスを提供できる「底力」を養うことを目的とするプロジェクトです。これを受けた全体報告会では各分会で「ソコプロ」についてどのような活動をしていくべきかを議論しました。
(2)分会長分科会
 分会長分科会では、北海道・東北・東京・東海・近畿・中国・四国・北部九州の各分会の分会長等が集まり、各分会の運営方法などについて情報交換をしました。具体的には、各種イベントを企画・実行する際の内部手続や運営方法、公認会計士協会の各地域会との協力体制、東日本大震災に関連した社会貢献の方法等について議論しました。
(3)就業多様化分科会(未就職問題分科会)
 就業多様化分科会では、現在問題となっている公認会計士試験合格者の未就職問題に関する各分会での取り組みや現状について情報交換をしました。この中で東京分会と近畿分会で実施した準会員に対するアンケートについての報告があり、アンケート結果を踏まえ、今後は準会員の未就職問題をより広範かつ前向きに考えていくべきとの意見が挙がりました。これを受け、分科会の名称を「未就職問題」分科会から「就業多様化」分科会へ変更することを決定しました。その他、今後の就業多様化へ向けた活動の方向性について議論しました。
(4)財務分科会
 財務分科会では、前期の実績報告や、今期予算の配分案についての議論をしました。現在問題となっている未就職問題対策について、日本公認会計士協会において準会員活動予算とは別に予算枠を確保していただけることとなりました。また、東北を始めとする多くの地域に甚大な被害を及ぼした東日本大震災の被災地に対し、準会員からボランティアを派遣する案について議論が交わされました(継続審議中)。その他、各分会の財務関連の事務処理を統一するため、東海分会で作成したマニュアルを基に全国的なマニュアルを整備することを決定しました。
(5)広報分科会
 広報分科会では、主にJIJAジャーナル、ホームページのリニューアル、動画配信の方法及びその運用、イベント告知について議論しました。具体的には、動画配信についての具体的な方法と各分会において動画配信を希望する場合にどの様な流れに基づいて運用するのかについて議論しました。イベント告知については、各分会におけるイベントの告知方法、準会員会ホームページへのアクセス数が少ない事についてどの様に施策を打っていくべきか等について議論しました。
(6)国際委員会分科会
 国際委員会分科会では、前期の活動報告や今後の活動予定について議論しました。国際委員会は前期に新たに設置された委員会であるため、東京分会を除く各分会においては未だ十分な活動がなされていない状況でした。今後、活動を更に活発化していける様、全国でノウハウの共有等を図り、各分会で国際企画の実行を行う事を目標としました。この目標達成に向けて、7月に東京で開催されるイベントに近畿分会・東海分会の幹事が各2名参加し、そこで得たノウハウを各分会に持ち帰り、今後の活動に活かすことを検討しています。また、今回近畿分会から提案した企画案にも様々な角度から示唆に富んだアドバイスをいただくことができ、今後の企画に反映させることを考えています。
 
3.全国総会報告
 全国総会では報告事項として、平成22年度の準会員会の事業及び会務について報告が行われました。具体的には、各分会での協会活動への協力や各分会の研修・広報活動について、代表幹事及び委員長並びに各分会の分会長から報告が行われました。
 また、審議事項として、第45事業年度決算報告書承認の件、第46事業年度事業計画案及び収支予算案承認の件、規約変更案承認の件、新役員承認の件についてそれぞれ審議がなされ、全ての議案について可決されました。第46事業年度事業計画案及び収支予算承認の件について、「準会員会は、準会員の資質の向上、公認会計士制度発展への貢献を目的とし、より一層の業界活性化に向けて努力を重ねる」との理念のもと、@準会員の資質の向上、A公認会計士制度発展への貢献、Bその他(HP・イベントの企画運営)について取り組んでいく旨の案が発表され、満場の拍手で承認されました。
 
4.終わりに
 準会員会では今年度も代表幹事及び各分会の分会長を中心として、より活発な活動を実施していく予定です。幹事一同、準会員会近畿分会が主催・共催する勉強会やイベントへの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
 なお、準会員会の活動内容の詳細は、リニューアル致しました日本公認会計士協会準会員会のホームページにてご覧いただけます。
準会員会HP:http://www.jija.jicpa.or.jp/