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【就業多様化対応委員会】 |
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企業内会計士ネットワーク小委員会委員長 清水敬輔 |
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1.企業内会計士ネットワーク小委員会について | ||
近畿会・企業内会計士ネットワーク小委員会は、「就業多様化対応委員会」(種田ゆみこ委員長)の下部組織として、昨年7月に設置されました。 当小委員会では、所属企業ごとにバラバラに存在している企業内会計士をネットワーク化することにより、メンバー間相互の情報交換や交流を通じて、各人のスキルアップ、豊かな人脈形成を支援し、企業内会計士の所属企業内におけるプレゼンス向上、企業内会計士全体に対する社会的評価を高めることを目指しています。引いては、公認会計士ブランド全体の底上げに貢献することを目的として活動をしております。 企業等に身を置いて活躍する公認会計士そのものは、以前から少なくありませんでした。しかし近年特に、会計士試験合格者の一般企業等への就職が急激に増加したこと、また、監査法人若手スタッフの企業等への円滑な転職環境の整備の必要性が高まっていることから、企業内会計士のネットワーク組織化は、協会本部でも大きな検討テーマになっています。本部では「組織内会計士対応PT」(佐伯剛常務理事がご担当)が発足し、近畿会からも私が定期会合に出席し、議論に参加しています。 |
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2.主な活動内容 | ||
小委員会メンバーは、一般企業などの組織内で活躍する公認会計士有資格者、試験合格者を中心に、過去に企業内会計士であった方、近畿在住以外の方にも広くご参加いただいています。また、企業に勤務する有資格者の多くが公認会計士登録をしていないという現状がありますが、こうした方々の意見も取り込まないとネットワーク化の取組みの実効性に欠けるため、当面は資格登録の有無を問わないこととしています。4月8日現在で、107名の参加を得ています。(東京、名古屋など関西以外在住のメンバー33名を含む。) 小委員会会合を2か月に1回程度のペースで開催しており、3月までに5回の会合を行いました。トピックの論点に関する勉強会を行ったり、企業内会計士の今後の展望に関するディスカッションを行ったりしています。会合には企業内会計士メンバーのほか、就業多様化対応委員会の委員を中心に、近畿会、京滋会、兵庫会役員等の皆様がオブザーバーとして参加され、活発な議論を行っています。 日頃は電子メールを活用して、メンバーへの情報発信、メンバー間の情報交換を随時行っています。 |
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3.参加者の声 | ||
○Aさん(公認会計士。監査法人勤務を経て、製薬会社に勤務) | ||
「社内でどうポジショニングしたらいいのだろう、同じ境遇の企業内会計士に相談したいけど接点がないなあ」「合格者の未就業問題が大きく取り上げられて、他人事とは思えないので何か貢献したいなあ」と思っていたところ、この会の活動を紹介されて継続的に参加しています。 企業のみなさんは似たようなことで悩まれていたりするので、相談しやすく、適切な回答をバシッといただけることが多いですね。最新のトピックについても、みなさんから情報をいただけるので、社内の議論でも非常に助かります。 今後は、さらにネットワークを広げて情報網を充実し、企業内会計士の活躍を外部に発信するとともに、会計士資格保有者全体でできる社会貢献を考えていければと思っています。 |
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○Bさん(公認会計士。民間企業及び監査法人勤務を経て、コンサルティング会社勤務) | ||
ネットワークの会合には毎回参加させて頂いています。 年齢、合格年次、所属企業、職種、得意領域などあらゆる点でバラバラなメンバーですが、だからこそ毎回様々な刺激を受けることができます。また、職場に会計士が殆どいない私にとって、会計士であることを再認識できる場でもあります。 今後もっとより多くの企業内会計士の方々がNWに参加頂けることを楽しみにしています。 |
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○Cさん(公認会計士。監査法人勤務を経て、サービス業勤務) | ||
企業に勤務するにあたっては、社内で公認会計士が一人若しくは数名までであることが多いでしょうから、自身がパイオニアになります。「会計士としてどう?」と社内で問われると、一人で判断しなければいけないことが多く、ネットワークの必要性を感じております。是非、このネットワークを活性化させていただきたいと思います。 | ||
○Dさん(準会員。公認会計士試験合格後、不動産関連会社に勤務) | ||
多くの企業内会計士と交流ができ、会計士としての仕事へのモチベーション向上に役立っています。
企業内会計士の場合、会計士としての比較対象は社内には中々いません。ネットワークのメンバーと交流することで、自身に足りないものを認識し、モチベーションを上げることができます。 企業内会計士に対する認知度がまだまだ低いため、今後は、認知度を上げるべく、企業向けの活動を期待しています。企業にとって、経済社会にとって、企業内会計士が必要とされるようにならなければなりません。そのために、企業内会計士の皆さん個々の頑張りにも期待です! |
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○Eさん(準会員。公認会計士試験合格後、経理シェアードサービス会社に勤務) | ||
私の職場には会計士はおらず、職場内の皆と同じ仕事をしています。 そのような環境にいる中で、日常業務に流され、雰囲気に麻痺し、会計士への志を忘れそうになることがあります。私にとって、ネットワーク活動は諸先輩方に刺激をいただける、自己啓発の場になっております。 |
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○Fさん(準会員。公認会計士試験合格後、不動産関連会社に勤務) | ||
実務補習における同期との横の繋がりとは全く異なる、一般の事業会社を中心とした会計士の縦の繋がりを持てた事が非常に有益です。一つの会社の業務について深く経験しながら、同時に他の企業で業務に従事されている方からお話を伺うことで広い視野を持てるため、今後のキャリアを見据えて非常にやりがいを持つきっかけになっています。 | ||
4.皆様へのお願い | ||
当小委員会では、さらにより多くの企業等に勤務する組織内会計士の皆様にネットワークにご参加いただき、幅広な立場の皆様の知見によって、ネットワーク活動をさらに有意義なものに育てて行きたいと考えております。 もし、先生方のお知り合いで企業等にお勤めの会計士有資格者がいらっしゃいましたら、当小委員会へご紹介いただけますと大変ありがたく存じます。 (公認会計士か準会員(会計士補を含む)か、資格登録をしているか否か、近畿会所属であるか否かは問いません。) ご紹介いただける際のご連絡は、近畿会事務局までお願いいたします。 メールアドレス kinkikai@jicpa-knk.ne.jp |
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