寄稿

60歳ですが。

本田壽秀

 60歳と言えば、ちょいと一昔前なら悠々自適に人生を送れる年齢でありましたが、現実はローンを抱え、まだまだ働かなければならない状況であり、かといってローンを返済するためにがむしゃらに働ける程若くもないし、なんとも中途半端な歳であります。
 ところで話は変わりますが、日本の富士山とアメリカのカルフォルニア州の北部にあるシャスタ山、その2箇所を結ぶ線の真ん中に、ハワイ島のマウナケア山があるのです。これ全てパワースポットと呼ばれているところです。60歳になるまでに、この3つの山に登りたいと密かに思っていたのです。
 2年前の2月にシャスタ山に行き、UFO型などの不思議な雲を見ながらパワーを感じ、その年の11月にはマウナケア山に登りました。(車で、ですが。)夜出発し、先ず、オニヅカ・ビジター・センターで星座を見るのです。(そうすることにより、高山病にならない。)この夜は晴天であり、星や星座が教科書通りの位置で輝き、素晴らしく綺麗な夜空でした。そこから30分程で、夜明け前の頂上に着き(スバル天文台付近で高さ約4200m)、雲の下から出てくる朝日に感動しました。
 そして、去年の9月に富士山に登りました。7合目で山小屋に泊まり、夜中に出発して、頂上で御来光という予定です。しかし、7合目に着き、食事も終わり布団に横になった途端、両足が攣りました。敢え無く、頂上を諦め7合目から下山しました。
 今年は屋久島に行こうと思っています。