報告

「士勇会第七回勉強会」開催

士勇会幹事 公認会計士 西川隆清

 
はじめに
 平成22年9月21日、日本公認会計士協会近畿会において士勇会第七回勉強会を開催しました。
 士勇会は若手の公認会計士・弁護士・不動産鑑定士の交流団体であり、2008年3月より活動を開始しております。近畿会厚生部若手他士業交流小委員会・大阪弁護士会業務改革委員会・大阪不動産鑑定士協会の若手有志によって構成されており、私自身は平成22年1月より幹事に就任させて頂きました。これまでも士勇会では民事再生やM&A、相続等の各士業に関わるテーマの大規模勉強会や懇親会の開催を通じて同世代の士業種同士が交流を深め、切磋琢磨しあい、共に刺激しあえるよう活動しております。
 
勉強会
 今回の第七回勉強会においては「専門家に対する税務調査」をテーマとして、講師に税理士の都築巌先生をお迎えして2時間にわたり講義して頂きました。具体的な内容としては@税務調査対象者の選定について(課税庁内部の一般的な処理要領)、A税務調査における主張及び立証並びに対処の仕方、B税務調査に対する考え方と救済手段について、といった大枠で、まさに目からウロコの内容ばかりであっという間に2時間が過ぎていきました。私自身も税理士登録をして税務業務も行っているのですが、単に実務書に書いてあるようなことをそのまま機械のようにこなしていくだけでなく、その背景の税法がどのような規定となっているかの理解が不可欠である点や、税務調査では特にマルサ出身で横暴な態度を取ってくる調査員もいるが毅然とした態度で臨まないといけないといった点について、都築先生の体験談を大いに交えながら熱く講義頂いたのが非常に印象的でした。
 
懇親会
 あっという間に2時間の勉強会も終わり、そのまま近畿会が入っているビルの地下にある「La Cava de SOL」にて懇親会を開催しました。士勇会幹事で不動産鑑定士の吉田さんの乾杯で始まり、和やかなムードで参加者がそれぞれ名刺交換なり談話をしながら時間が過ぎていきました。
 途中、士勇会代表幹事で公認会計士の熊谷さんより、マイクを使って都築先生への質問コーナーを設けよう!という提案を受けたので私も大賛成で急遽行うこととなりました。そして私が「横暴な態度の調査員に毅然とした態度で挑むべきだというお話がありましたが、特に私のような若い税理士にとっては報復が恐いのでそれを避ける方法を教えて下さい! 」と質問したところ、都築先生より「そんな方法はありません!でも何も恐がる必要はありません!」とお答え頂き、参加者一同大爆笑となったことが非常に印象に残りました。
 
最後に
 今回の勉強会は税務をテーマにさせて頂きましたが、勉強会後に参加者の皆様に書いて頂いたアンケートでは非常に高い評価をもらいました。これもすべて講師の都築先生が十分すぎるほど詳しいレジュメをご用意頂いた上にわかりやすく興味のひかれる講義をして頂けたおかげであると考えております。そしてその一方では特に独立している、あるいは独立志向のある専門家にとって税務は切っても切れない位置づけのものであり、それに関する知識のニーズの高さを改めて実感することとなりました。また今後も違った視点も含めて、税務に関する勉強会を開催できればと思います。
 そして最後になりましたが、業務で毎日ご多忙であるにもかかわらず快く講師を引き受けて下さいました都築先生、並びに近畿会厚生部の南方さんをはじめご協力頂きました協会関係者の皆様方、さらに何よりこの勉強会及び懇親会にご参加頂きました皆様方に心より感謝の意を述べたいと思います。本当にありがとうございました。私たち士勇会幹事は今後も公認会計士業界のお役に立てるよう、様々なコンテンツを提供させて頂ければと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。