報告

ハロー!会計at大阪星光学院中学

広報・事業部 伊加井真弓

 9月16日(木)、大阪屈指の男子進学校である大阪星光学院中学にて「ハロー!会計」を実施しました。対象は中学3年生全員です。3時間目と4時間目の二コマをいただき、3時間目は各教室にて「やってみよう原価計算」ということで、たこ焼きの原価計算と損益分岐点計算の授業を、4時間目は講堂にて公認会計士制度や監査の仕事の説明を全員に行いました。生徒さんたちのアンケートでは、公認会計士の仕事について「(よく)わかった」という回答も多く、これから進路を考えていく世代に公認会計士という職業のあることを紹介できて非常に有意義であったと思いました。
 
【講師担当:刀禰哲朗】
 公認会計士という仕事に対して中学生が興味を持つように話をするのはなかなか難題で、しかも中学生は大人の話を真面目に聞かないのではないかとの思いもあり、少し身構えてイベントに臨みました。しかし、後輩達もOBとして身近に感じてくれたのか、わりとフレンドリーに真面目に話を聞いてくれて有難かったです。原価計算の問題を真面目に解く姿は私のイメージしていた中学生像よりもかわいいものでしたが、年収についての質問を受けた時は現実的な中学生だなと感じました。中学生達の中に未来の公認会計士がいて、いつか出会う事があれば面白いなと思います。卒業以来ご無沙汰していた母校を訪問し自分の職業を紹介するという体験は、母校に錦を飾る(?)ではないですが特別な気持ちになりました。「ハロー!
会計」で母校訪問を皆さんにもお勧めしますよ。
 
【講師担当:矢本浩教】
 若手のOBが中心で生徒達も親近感がわいたようで、先生の昔に関する話題や質問が出来、場が和みました。教材も講義を進めやすく、また、様々な資料なども興味深く読んでもらえました。
 反省点としては時間配分を誤ってしまい、損益分岐点の説明が上手く出来なかったので、混乱させてしまったことと、公認会計士試験がやや難しい試験だとアピールしすぎた点です。ですが、アンケートでは思いのほか、公認会計士に興味を持ってくれた生徒が多く、社会的責任の重さややりがいなどを魅力的に感じてくれている生徒もいてうれしくなりました。
 個人的には、母校の教壇に立つのは夢だったので、思いもかけない形で実現してよかったです。このような機会を与えて頂いた先生方や協会の皆さまには感謝しております。
 どうもありがとうございました。また今後もこのような機会があれば喜んで参加させていただきます。
 
【講師担当:近藤雄介】
 自分の母校に対する会計の授業ということで、懐かしさと同時にプレッシャーも感じていました。自分が中学3年生の時、どういう話なら興味を持って聞いただろう…。そんなことを念頭に置きながら講演させていただきました。限られた時間の中で原価計算の制度、及び公認会計士という職業の内容を全て伝えるのはなかなか難しいことでしたが、私の拙い話に真剣に耳を傾けていただき、また後日頂いたアンケートの結果をみても、「ゆとり教育世代」というフレーズを覆すほどの生徒の意識の高さを感じました。いわゆる文系理系に分かれる前の世代に会計のことを知ってもらい、公認会計士という職業を、将来目指す職業の選択肢に加えてもらうことができ、「ハロー!会計」というこのイベントは、会計士業界にとって意義のあるイベントであると感じました。参加できて本当に良かったと思っています。
 
【講師担当:下村文男】
 数年ぶりに母校を訪れ、久しぶりに恩師に会い、非常に懐かしい気持ちになりました。校舎が大幅に改築されていましたが、運動場だけでは昔の面影が残っていました。中学3年生の生徒さんが公認会計士という職業に興味を抱いてくれるのかちょっと不安でしたが、真剣に聞いている姿をみて意識の高さにとてもびっくりしました。また、アンケートの内容をみて、皆さんが公認会計士という職業に興味を持っていることを実感し、「ハロー!会計」に参加してよかったと思いました。このような機会を通して将来、公認会計士を目指す方が一人でも多く増え羽ばたいていただきたいです。最後に今回の「ハロー!会計」を通じて知り合った母校の公認会計士の諸先輩方との交流を深めていきたいと思います。ありがとうございました。
 
【講師担当:森田晋次】
 卒業して以来母校に全く行ったことがなかったので、約7年ぶりの母校でした。校舎が新しく建て直されていたので見た目はすっかり変わっていましたが、生徒たちの様子は昔と何ら変わりありませんでした。私が受け持ったクラスの担任の先生が、私が高校2年生の時に新任で来られた方だったのでとても懐かしく、その先生の話題で盛り上がるなど母校ならではの交流ができ楽しかったです。この授業のおかげで、私は自分が公認会計士としてどのように社会に貢献できるかじっくり考えることができました。授業の中では、その時に思ったことを堅い話は抜きにして熱く語ってきました。これからはIFRSが導入されるので、国際的に競争力を持たなければ海外の公認会計士に圧倒されてしまいます。我々若い世代は弱腰な内向き志向を捨て、mission・vision・passionをもってこれからの時代を担っていかなければなりません。生徒たちに教えることで自分が教えられる一日となりました。
 
【広報部員から一言】
 今回は講師が全員OBということで、生徒さんも親近感があったようで非常に和やかな雰囲気で進められました。協力してくださった講師の方々も同じ星光の同窓生との新たな繋がりができたり懐かしい母校の先生方に再会するなど、よい機会になったのではないでしょうか。先生方は、ご自身が教えられた生徒さんが立派な公認会計士となって母校に戻ってきたことを、とても喜んでおられるように見受けられました。また、来年も開催できればいいですね!

(左から)森田晋次さん、下村文男さん、近藤雄介さん、矢本浩教さん、刀禰哲朗さん