|
||||||
近畿会・京滋会・兵庫会3会共催イベント報告 | ||||||
就業多様化対応委員会活動第二弾! |
||||||
就業多様化対応委員会 委員長 種田(おいだ) ゆみこ |
||||||
こんにちは!「就業多様化対応委員会」から第二弾活動報告です! | ||||||
|
||||||
皆様、今夏8月及び9月の会報に掲載された当委員会が6月に行った大原簿記専門学校での就職説明活動報告を読んでいただけましたか? あれから少し時間が経ちましたが、次にTACで行った前回に負けず劣らず「熱い!」就職説明活動報告を以下に行います! |
||||||
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 | ||||||
副委員長 南方得男 |
||||||
平成22年11月15日公認会計士試験合格発表がありました。16歳(高2)の合格者が現れたというニュースとともに、16日の日本経済新聞朝刊などで、合格者数2,041名に対して監査法人の求人数が800名程度しかなく「就職浪人」が1,000名超になる可能性ありという記事を皆さんも目にされたと思います。 今後、試験制度改正が予定されていますが、現下の会計・開示専門家の需給にかかわらず、一般企業など、監査マーケット外の求人側に対する情報提供が必要とされています。また、ここに掲載する求職者への啓蒙活動も、業界の裾野を広げるため、人材の吸引力を維持するために必要で、監査法人にはできない公認会計士協会(JICPA)の責務です。 さて、就業多様化対応委員会では、大原簿記専門学校に続き、大手会計専門学校のTAC主催で、平成22年9月26日(日)神戸校、10月3日(日)梅田校と京都校での就職説明会に協力しましたのでご報告します。 各校とも、当委員会副委員長でもある増田明彦実務補習所運営委員長(当時)より、試験制度改正の動きに対する心構えに始まり、実務補習所の実情と一般企業などで働く補習生への更なる配慮を盛り込んだ次年度の改革の説明に続けて、一般企業に就職する際の注意点が説明されました。その後、監査法人勤務以外の4名の合格者の講演と個別相談会がありました。 今回は3校合わせて53名と参加者が少人数だったのが残念ですが、参考までとして、体験談を聞いた受験生からの意見を一部ご紹介します。 |
||||||
・実務補習所の説明が就職活動に役立ちそうだと感じた。 ・監査法人では経験できないことを知ることができた。 ・企業に就職するに至る過程や企業内での仕事が具体的にイメージできた。 ・ “ 情報は足でかせぐ ”ものと考えていたがやっぱり来て良かった。 |
||||||
本誌では就業多様化を図る活動の一部として、今年(平成22年)に以下の記事が掲載されていますので、是非ともご一読ください。 | ||||||
|
||||||
では、今回もご講演及び個別相談に応じていただいた方のうち、3名の方に寄稿いただきましたので、以下をご覧ください。 | ||||||
@一般企業勤務 加納 大輔 | ||||||
この文章が掲載される頃には、2010年度の合格者で未就職の状況の方々が読まれることもあると思われますが、その方々に向けて言える事は「公認会計士が携わるフィールドは本当に広く存在する。もう一度本当に自分がやりたいことを真摯に見つめ直して欲しい。」という事です。というのは、今回TACにお伺いさせて頂いた際、様々なフィールドで活躍する会計士の存在をあまり知らず、結果として将来の自分像を狭くしている受験生が非常に多いという印象が強く残ったためです。 日々急速に変化し、グローバル化していく時代の中では、その時代の変化に対応できるものだけが生き残っていきます。先人の歩まれた軌跡を全員が同じように辿っていくだけでは今の時代に生き残る事は出来ません。いち早く自ら歩み出し、そこに新しい価値を見出す開拓者となっていくべきであり、自分の置かれた状況・環境を新しい価値の創造の場所と捉えるべきだと考えております。そのためにもまずは本当に自分のやりたい事を見つめ直し、直接そのフィールドに恐れず乗り込んでいく。その「フロンティア・スピリット」こそが、この困難な時代を切り開いていくのに必要なものであると今回の活動で改めて感じました。 |
||||||
A一般企業勤務 笹生(さそう) 憲 | ||||||
昨年度から公認会計士合格者の未就職が問題となっています。現状の合格者の就職先は就職時期の問題や制度的な問題からほぼ監査法人に絞られているというのが一般的でした。ですから、他の選択肢を見つけようとしても見つけられず、ミスマッチを起こしていたということもあると思います。そのことを考えると現在の状況はマイナスの面だけではなく選択の幅が広がったというプラスの面もあるのではないでしょうか。1つの選択しかない就職とたくさんある選択肢の中から自分にあった就職先を選ぶということは明らかな違いがあると思います。 実務の世界では、優秀な会計士や経理マンはまだまだ不足しているということをよく聞きます。ですから、潜在的な求人はまだまだたくさんあるはずです。需給バランスのミスマッチがあることは事実ですが、これからは自分をアピールすることで、潜在的な求人を開拓していくような積極性も必要となってくるのではないでしょうか。 |
||||||
B会計事務所勤務 松田 知恵 | ||||||
平成22年10月3日(日)TAC専門学校主催就職説明会の講演会に参加させていただき、初めて受験生の皆さんの前でお話しさせていただく機会をいただきました。今まで公認会計士試験合格者は、まずは監査法人に勤め、その後監査法人に残る人、開業する人等に分かれていくのが通常でしたが、昨今大量の公認会計士試験合格者が出ることにより、監査法人以外でも実務従事の要件を満たすことが出来ることを、受験生の皆さんに分かっていただくことにより、少しでも未就職者を減らし、公認会計士業界を盛り上げていこうという就業多様化対応委員会の目的があったため、このような機会が設けられたと思います。 まず、実務補習所の説明がありましたが、私が受験生の頃は、実務補習所の内容等について、全く情報が入ってくることがなかったように記憶しており、受験生にとって実務補習所に入所する前に、実務補習所の内容が分かるのはとてもよいことだと思います。 会計事務所に勤務する私からは、監査法人以外でも監査できる場があるということ、また税務も学ぶことができ、監査法人では味わえない様々な仕事ができるということを受験生にお伝えしたつもりです。 私のほかに企業内会計士の石田宜久さん、笹生憲さんのお話しを聞かせていただきましたが、今まで企業内会計士の方が普段どのような仕事をされているのかを知る機会がなく、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。また私と同じく、個人の公認会計士事務所勤務の中谷(なかや)洸太さんのお話しを聞くことが出来、他の公認会計士事務所での仕事内容が分かり、とてもよかったです。 受験生も今まで、このような機会が多分にあったわけではないので、監査法人以外にも就職している人がいること、また監査法人以外でも会計の知識を活かせる場があること、そして実務従事の要件を満たすことが出来ることを理解していただけたと思うので、とてもよい機会だったと思います。しかし、講演会の後の質問タイムで、受験生と直接話すことが出来たのですが、やはり公認会計士試験に合格したら、まずは監査法人に就職したいという固定観念が抜き切れていないため、企業内会計士や個人の公認会計士事務所等に就職するのは迷いがあるとの意見が聞かれました。そのため今回のような講演会を今後、年に何回も開催し、少しずつでも受験生の意識改革を行っていく必要があることに気づきました。 今後も就業多様化対応委員会の活動に参加させていただき、少しでも未就職者を減らしていきたいと思います。 |