部委員長退任の挨拶

 

総務部長退任のご挨拶

前総務部部長 高濱 滋

 
 先日の定時総会をもちまして、3年の総務部長としての任期が終了いたしました。
 任期中におきましては、多くの皆様に助けられ、何とか任務を完了することができました。改めまして、辻本事務局長を含め、ご協力いただきました皆様に感謝の意を表したいと考えます。
 いまから3年前の就任に当たっては、新しく監査法人を創っていく時期と重なり、会務に関してどこまで対応できるのかといった不安を抱えたスタートでしたが、今振り返ってみれば、大変ではありましたが非常に多くのことを学ぶことができ総務部長を経験させていただけて非常によかったと感じております。
 この3年間は、CAPA大阪大会や60周年記念行事という数年に一度という大きなイベントがあり、また、公認会計士制度についても大きな変化があり、最近においては試験合格者の未就職問題と、非常にめまぐるしい期間であったと感じております。しかしながら、総務部長という正副会長の方々の業務執行を支える立場でこれらの事象を経験したことは、公認会計士制度をより深く理解し、会員の皆様方の会務への期待を知り、また、公認会計士協会近畿会を取り巻く利害関係諸団体の立場を考えるのにいい経験をさせていただいたと思っております。私個人の印象ですが、この3年間のうちに公認会計士の世間での認知度はいい意味と悪い意味両方の観点から格段に高まったと思います。その結果、我々会員ひとりひとりも、社会一般から見られているという環境での行動が求められていくことになろうかと考えております。
 新年度からは副会長として近畿会会務運営を任されましたので、これらの経験を踏まえ会員の皆様に満足いただける近畿会を実現していきたいと思います。引続き、ご指導・ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。
 
 

経理部長退任のご挨拶

前経理部部長 谷 晋介

 
 前任の北山久恵さんから経理部長職のバトンを受けて、早や三年。時の経過のスピードには驚くばかりです。経理部長の仕事は@予算の査定A予算の執行状況のモニタリングB日常の経理業務それに加えて、C近畿会監事・本部監事・会計監査人の「三重監査」への対応(半期ベース故に、各々年2回)が挙げられます。Bの日常経理業務というのは、毎月、出金伝票と証憑等をチェックして、銀行振込票に自ら取引印を押印する業務です。これが、結構ルーチンワークとは言え、経理部長の重要な仕事のひとつになっています。
 私の場合、事務所が近畿会と同じビル内にありましたので、私は勿論のこと大いに助かり、効率的な仕事ができたのではないかと思っています。
 そこで、三年間を振り返ってみて、経理部長職としてのトピックスは、やはり、昨年度総会においてご承認頂いた会費値下げ案の上程です。中務会長のご指示で素案づくりを行いましたが、辻本局長はじめ、事務局担当者とシュミレーションを繰り返したことがきのうのように思い起こされます。会長のリーダーシップにより他会にさきがけて、地域会会費の値下げを実行できたことは、近畿会らしさが出ていてよかったと思っているところであります。
 さて、私にとっても、経理部長は、はじめての経験であり、貴重な勉強の機会となりました。この年齢になってはじめて、監査を受ける側の「大変さ」を経験することが出来たことは、私の会計士人生にとって特筆ものでありました。この貴重な経験を生かせば、来年に還暦を迎える私でも、監査人としてさらに進化できるのではないかと秘かに自信をつけているところであります。「戦闘能力」は確実に増したのではないかと思っております。
 最後になりますが、監事の先生方のご指導と蔵口担当副会長や事務局の方々のご協力のお陰で私のような計算に疎い者でも、経理部長の職責をなんとか全うさせて頂くことができましたこと心より感謝申し上げます。有難うございました。
 次のバトンは、林 紀美代さんにお渡しします。新経理部長の活躍を期待致します。
 
 
 

3年間の厚生・地区会部長を振り返って

前厚生・地区会部長 種田 ゆみこ

 
1.厚生
(1)会員の親睦について
目標〜従来苦手だった女性・若手会員の取り込み〜

1年目:パーティーと旅行を柱に大幅に内容刷新!
@オシャレなホテルでサマーパーティー(女性増)
A有馬温泉&神戸牛、列車下関フグ(格安で人気)
2年目:女性会計士委員会・準会員会連携にトライ
@勝間和代氏講演&クリスマスパーティ(100名超)
A初フットサル大会共催(大人気14チーム)
B列車白浜クエ(格安に更に人気で断るのも苦労)
3年目:更に京滋会・兵庫会との3会連携にトライ
@平林亮子氏講演&サマーパーティー共催(60名)
A秋の球技大会共催(男女問わずで人気16チーム)
Bフットサル大会共催(これ以上は限界19チーム)
C松坂牛&潮干狩(あまりの人気に60名に定員増)
⇒お蔭様で当初目標を十分達成!(☆感謝感激☆)

(2)無料職業紹介所の運営
 1年目は売手市場で課題なし。2年目は突如リーマンショックによる世界同時不況で合格未就職者が出始め、3年目の09年秋にはついに153名の大量合格未就職者の発生。企業への斡旋など従来の無料職業紹介所では対処できず、補習所運営委員会と新設した大量合格対応特別委員会に参加!
(3)準会員会(=旧会計士   補会)との交流・活動   支援
 準会員会との交流・活動支援はかなり密接で、今やお互い良きパートナー!
2.地区会
@地区会活動活性化のための意見交換
→準会員会も参加し地区会長会で動員アイデア提案
A地区会活動の実績把握
→部員が手分けして全総会に出席してみました!
B地区会活性化に向けた企画及び組織の見直し
→会長交代人材斡旋(河内、みやこ、京阪地区会)
C兵庫会、京滋会との交流促進
→共催行事や招待に対して予算を追加措置
Dその他地区会活動のサポート
→地区会の市役所・市長訪問に同行(豊能)
 最後になりましたが、厚生・地区会部で貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました!(でも3年は長く、「まだ気分は若手!」だった私も、「もはや若手ではない!」ようです(笑)
 
 

会報部長退任にあたって

前会報部部長 田 篤

 
 早いもので会報部長に就任させて頂いてから、3年が経ちました。近畿会幹事として就任希望はしていなかった会報部長を拝命することになり、日頃、あまり拝読していなかった(?)「近畿C.P.A.ニュース」を慌てて通読したことが、昨日のことのように思い出されます。
 この3年間、いくつかのことに取り組んでまいりましたが、その第1として、まず、「近畿C.P.A.ニュース」をもっと会員の皆様に読んでもらえるようなものにしようということでした。これまでの白黒刷を止めてカラー化をし、写真等をもっと盛り込もう!と考えました。しかし、単にカラー化だけを推進しては予算が大幅に増えてしまう…。そのため、これまで30数年印刷をお願いしていた業者を変更し、「より安い金額で、よりカラフルで読む気になる近畿C.P.A.ニュース」にすることに一定の成果が上げられたのではないか…と自負しております。
 第2に、当時、監査現場が監査の厳格化等で疲弊していたことがあり、会報部として「勤務実態及び監査業務への意識に関するアンケート調査」を行い、結果を掲載いたしました。これがきっかけで佐伯 剛委員長率いる「監査現場再生特別委員会」が組織化されたことは、大きな喜びでありました。
 さらに、話題性のあるものを掲載し、少しでも近畿C.P.A.ニュースへの関心を高めよう!と、「法令遵守が日本を滅ぼす」の著者である郷原信郎先生、NHKドラマ「監査法人」の主演男優である塚本高史氏などへのインタビューを行いました。また、先月(5月号)には、「プロフェショナルとは?」と題して、寄稿もさせて頂きました。
 最後に、この3年間、何とか任務を全うできたのも、すばらしい副部長等メンバーと事務局の方々に恵まれた結果であると感謝しております。(担当副会長)小山謙司さん、(副部長)古野康和さん、神谷直巳さん、三浦宏和さん、百々季仁さん、上田耕治さん、梨岡英理子さん、(委員)中村文子さん、(事務局)古岡典子さん、安藤利枝子さん その他お世話になりました皆様方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
 

広報・事業部長退任のご挨拶

前広報・事業部部長 野村 政市

 
 平成22年6月の総会をもちまして、広報・事業部長の任期、幹事役員の任期が満了終了いたしました。振り返ると、平成17年6月に役員に就任して、早5年が経ちました。最初の2年間は、会員業務部長として、協会へ依頼のあった業務案件を希望会員へ推薦することがおもな役割でした。また、会員業務の拡大へ向けて、非常勤社外監査役の研修会や執筆を大阪弁護士会と共催して行いました。続いて、平成19年6月からは、従来からの新聞広報と講演セミナーを中心とした広報活動と、外部向け(会員外)の事業を一つにした広報・事業部長を仰せつかりました。広報では、後進育成を兼ねたハロー会計が協会本部で始まっていた関係で、近畿会でも平成19年8月に初めて開催する運びとなり、その後、平成20、21年と継続し、その間、協会会員、準会員会の皆さんにご協力いただきました。平成21年9月には、大阪府・大阪市の外郭団体、大阪21世紀協会の企画した「水都大阪2009」水辺の学校へ協賛し、準会員会の皆さんに全面協力いただき、中央公会堂前の広場で、小中学生向けに会計を楽しんでいただき、公認会計士をPRするというイベント型広報を行いました。これは、新しい広報(@会員・準会員会の手作り、A受講生・父兄の参加型)となった(会報2009年11月号)のではと思っております。また、ハロー会計では、公募型から中学校へ訪問して、関大一中、明星中学で開催いたしました。一方、事業部としてのセミナーでは、「内部統制セミナー」「IT内部統制セミナー」「コーポレートファイナンスセミナー」「中国移転価格税制対策セミナー」「IFRSセミナー」などの開催を行いました。
 幹事継続5年間の期間でしたが、微力ながら貢献できたのではと思います。皆さんにはいろいろ助けていただきながら、勉強・経験させていただき感謝しております。ありがとうございました。
 
 

研究・CPE研修部長退任のご挨拶

前研究・CPE研修部長 増田 明彦

 
 私は3年前に初めて近畿会の幹事になり、研究・CPE研修部長を拝命させていただきました。本当にいろいろなことがあったと思うのですが、ここでは、2点について書かせていただきます。
 研究・CPE研修部長として協会本部のCPE協議会の委員となり、月一回のCPE協議会に出席させていただきました。CPE協議会は、しゃんしゃんのセレモニー的なものかと思っていたのですが、実際出席してみると、協会本部の増田会長、澤田副会長、椿担当常務理事をまじえ、委員どうしが活発に意見を述べて、実質の審議がなされていました。新委員による初会合の時、会議終了予定時間を1時間半もオーバーしてやっと会議が終わったほどです。自分の思うところを率直に発言できるので、結構うれしくなったのを覚えています。私たちの前任者の時のCPE協議会は、結論ありきの会議で全く雰囲気が違っていたそうで、本当にいい時に委員をやらせていただいたと思います。特にCPE制度を大きく見直した時期であり、その制度見直しについて積極的に関われたことを誇りに思っています。
 研究・CPE研修部の仕事として中日本五会の研究大会の企画・運営という一大イベントがありました。近畿会は、平成20年と平成22年の主催をしました。平成20年はちょうど、内部統制監査と四半期レビュー制度の導入時期であり、本部より講師を招き、最新の情報をお話しいただきました。平成22年は、「公認会計士の教育問題について」というテーマで、関連の講演とパネルディスカッションを実施させていただきました。上記のCPE協議会で得た経験と人脈、近畿実務補習所運営委員会及び実務補習協議会で得た経験と人脈をフル活用させていただき、私にとって任期の集大成というような位置づけでやらせていただきました。
 3年間、本当に貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
 
 

会員業務部長退任のご挨拶

前会員業務部長 藤本 周平

 
 3年前に近畿会の幹事をさせて頂くにあたって、中小監査法人は日頃協会の支援があって運営できているものですので、こういう時ぐらい幾分かの貢献ができればと、地味で自分の仕事には全く結びつかないお役目をお願いしました。
 今振り返りますと、私が就任させて頂いた3年前は日本の政治や行政の形、なによりそうしたものへの国民の意識が変わろうとしていた時だったと思います。
 当時の会員業務部へのご依頼は、大阪府、大阪市といった地方自治体から、審議会、委員会の委員推薦要請がほとんどでした。依頼元の自治体も会計士を重用するわけではなく、弁護士会への依頼と比べて見劣りするものでしたし、男女共同参画の推進のため委員会の女性比率を確保したいので女性の推薦をお願いしたいと、今で言います完全な上から目線での要請でした。大阪府知事に橋下知事が当選された後は、大阪府からの依頼は、改革に関連する委員会が増え、また既存の委員会もこれまでの前例踏襲だけのセレモニーではなくなってまいりました。当時は、内部統制監査の導入準備期でしたので、会員の年齢・キャリアに関係なく忙しく、何とかボランティアを引き受けて下さった会員に対して、長期の収支計画の検討や、委託管理者の選定のため候補者の財務諸表や長期計画の検討といった資料が山積みされ、内容ヒアリングに数日を要するにも関わらず、報酬の増額は50年ほど前に作られた条例が改訂されないことを理由に取り合ってもらえない状態が続いていました。
 こうした状況を受けて、正副会長会で、自治体からの依頼であっても場合によっては拒絶するといった方針を打ち出して頂いたことや、改革のスピードアップが図られつつあった大阪府からさらなる協力要請を受けたことのタイミングが合致し、運用面での待遇改善を図ることができ、大阪府のケースが前例となって、他の自治体にも運用改善要請をすることができるようになりました。
 その後の政権交代の期待の高まりムード、内部統制ブームの中で、行政や企業のガバナンス確立、手続の透明化への期待がじわじわと強まり、自治体や企業において公認会計士の役割(期待)がはっきり位置づけられてきたと思います。
 そうした背景から、会員業務部へのご依頼も、自治体の施設管理者等の選定が増加したり、独立行政法人の監査、業務支援の問い合わせ、大阪府の監査委員事務局への大量採用、大阪府の監査業務の一部外部委託、大阪府土地開発公社の外部監査の募集、さらには、東証一部上場会社の社外監査役公募のように、徐々にではありますが、これまでになかった相談や依頼が始まってまいりました。さらに、大阪弁護士会と協調して、上場会社の企業不祥事の第三者委員会への人材推薦の仕組みがスタートしました。
 3年前には期待すらしていなかったことが、今動き出そうとしています。今後は意欲満々の百々部長のもとで大きく展開して頂けることが楽しみです。
 ただ、大阪府(職員数8.5万人(警察、教員含む)、予算規模2.3兆円、借入金6兆3000億円)、大阪市(職員数4万人(市交通含む))、予算規模1.7兆円、借入金5兆3000億円)のように、上場している大企業の規模や活動をも遙かに凌ぐ規模にマンモス化している自治体の活動は、部分的な関与や専門的な知識や技能なくして立ち向かえる規模ではなくなっております。公認会計士業界としては、弁護士業界に続いて、業務上の関与を超えて、マネージメント(自治体首長)や監視(議員)という直接的な参画が必要とされる時代に入っていると強く感じております。地方自治体への公認会計士業界の業務開発はこうした直接的参画とともに進んで行くように感じております。
 会員業務部長の退任に際しまして、大量合格時代の公認会計士の進路として自治体議員や首長への道が、業界だけでなく公益的にも大切であり、若手の政治参画への支援が公認会計士業界の新たな課題であると改めて感じるところです。
 最後になりましたが、地方自治体との関係がしょっちゅう紛糾含みとなりましても、変わらず理解し支援して頂いた中務会長、蔭山担当副会長をはじめ正副会長会メンバーの先生方、あまりコミュニケーションを図れなかった部長を温かく支えて頂いた副部長、部員の先生方、さらには、幹事以上に会と会員の社会的地位向上に心を砕いて頂いた辻本局長、山部さんをはじめ事務局の皆様方、そしてなにより業務繁多な時期に社会貢献的役割をお引受頂いた諸先生方に、心からの感謝を申し上げまして、退任のご挨拶とさせて頂きたいと存じます。3年間大変お世話になりました。ありがとうございました。
 
 

監査会計委員長退任のご挨拶

前監査会計委員長 白井 弘

 
 平成19年6月に監査会計委員会委員長に就任して早3年の任期が終了しました。就任当初は、前監査法人の清算業務に伴う監査クライエントと監査チームの現監査法人への移管と受入れ業務で多忙を極めていた時期であり、ほとんど帰宅が深夜になる日々を過ごしておりました。
 またその年の10月には、アジア太平洋会計士会議が大阪で開催されたため、特別委員として、閉会するまではその業務に専念した結果、その年の前半の監査会計委員会の活動はほとんど出来なく、やっと11月以降に基本方針を策定し、活動が開始できた状態でありました。
【企業財務研究会の活動】
 監査会計委員会の活動の中心は、やはり、近畿三会と近畿財務局との企業財務研究会での発表であり、過去発表されたテーマを全て調べ、重複しないようにかつ今までにないテーマを選定するため時間を費やしました。3年間のテーマ選定の基本は事例分析であり、「訂正報告書」「四半期訂正報告書」「外国企業の有価証券報告書」の事例についての研究成果を発表させて頂いた。委員長の仕事は、このテーマ選定に尽きると言っても過言ではないかと思います。テーマが決まれば発表内容を組み立て、最後にどのような提言をするかに尽きる。個々のテーマについては委員の方々に分担して頂き、協力の結果、幸い良い発表ができたと思っております。委員の方々に感謝申し上げます。
【監査役協会関西支部との共同勉強会】
 年2回〜3回の勉強会ですが、思い出深いのが平成21年7月に黒部で行われた合同合宿での勉強会であったと思います。勉強会はまた黒部第4発電所とダムへ視察をも兼ねており、関西電力の監査役様には非常にお世話になりました。詳細なことは近畿C.P.A.ニュースに掲載していますので、それを参照して頂ければ幸甚です。この研究会では監査役様より発表内容について詳細なご指摘を頂き非常に参考になりました。
【会員向けの研修会の開催】
 この3年間、会員向けの研修会については、色々な方面から講師の選任を検討し、精力的に実施しました。与えられた予算枠を十分活用することができ、年間数回の研修を企画開催できたことも監査会計委員会の委員の方々の賜物と思い感謝致しております。

 以上3年間の会務にご協力頂いた方々には、この場を借りて感謝申し上げます。
 
 

退任のご挨拶

前社会・公会計委員長 牧野 康幸

 
 第42事業年度から3年間、社会・公会計委員会の委員長を務めさせていただきました。
 3年間を振り返ってみますと、現在の社会・公会計委員会の委員数はかつて活動が活発になされていた頃と比べると、決して多いとはいえません。そのため過去において@地方公共団体包括外部監査、A行政評価・情報公開、B独立行政法人の三つの小委員会に分かれて活動していたところ、少ない委員の力の分散を避け全体委員会での活動に一元化するなど工夫してきましたが、それでもなかなか委員会活動を盛り上げることができず、活性化していくことの難しさを痛感させられました。
 このような状況の中、3年間の成果としましては、近畿3地域会エリア内の包括外部監査人による協議会の開催及び会員向けの自治体監査制度に関する研修会などを毎年継続的に実施してきたことが挙げられます。また、平成21年3月には新地方公会計制度及び財政健全化法に関する自治体に対するアンケート調査を実施しました。そしてこの結果を公表することで地方自治体が新しい公会計などの制度変革の中でとまどい苦悩されている実態を少しは明らかにすることができたのではないかと思います。
 公会計を取り巻く激しい環境変化の中で、会計士として日々の業務の枠を超えて、公会計・監査に係る調査・研究成果の発表、包括/個別外部監査を通じた地方自治体・社会への提言、および対外的なセミナーの開催など社会貢献ができる機会がますます増加してきているといえます。現在までの委員会活動では、未だ調査研究が中心であり情報発信までは十分に実施できたとは言えませんが、今後は一委員として地道に委員会活動に参加して、社会・公会計委員会が地域会ならではの成果を出せるように微力ながら貢献していきたいと思います。
 委員並びに近畿会事務局の皆様、3年間ご協力いただき誠にありがとうございました。
 
 

浪速の国際委員長退任の弁

前国際委員長 谷口 誓一

 
 3年間の国際委員会の任務を何とか全うできたと思っています。これも近畿会国際委員会メンバー及び会員の皆様のご理解とご支援のお陰です。ありがとうございました。
 思い起こせば、平成18年の12月に、同じ所属事務所の蔵口副会長から出張先に電話があり、近畿会の幹事就任依頼を受けました。日々の業務に追われ、力量不足でもあると思われるため最初は固辞させて頂きましたが、「なかなか成り手がいなくて困っている」と話され、「業務が忙しいからというのは理由にならない」、「皆忙しい中、引き受けて頂いている」と早口で話されているうちに、これも何かのご縁だと思い、幹事就任を引き受けさせて頂きました。その後、近畿会の各委員会担当希望についてのアンケート調査があり、3つの委員会を希望させて頂きました。アンケート調査では、自称浪速の会計士として、国際委員会は希望していませんでしたが、私の思いとは別のベクトルが働き、同委員会委員長に就任することになりました。
 就任1年目の大きな仕事は、大阪CAPA大会準備委員会での活動でした。特に、CAPA開催期間中に中国、韓国の留学生の皆様に集まって頂き、国際委員会主催の懇親会を開催させて頂いたことが、とても印象に残っています。
 就任2年目の主な活動は、韓国釜山支会への訪問でした。訪問実現までの事前準備では、先方との連絡を密にとって頂いた近畿会事務局の井上さんに大変お世話になり感謝しております。
 就任3年目の主な活動は、IFRSセミナー(5回シリーズ)の企画・運営でした。当セミナーにつきましては、会員の皆様の高い関心を頂き、好評を頂いたと思っています。
 また、3年間を通じて大阪弁護士会国際委員会との共同セミナーを開催させて頂きました。当共同セミナー開催のための準備作業では弁護士の松岡先生に大変お世話になりました。
 今から思えば、3年間は長かったようで、短くも感じています。所属事務所の仕事だけでは得られない貴重な経験を得られました。ありがとうございました。
 
 

退任のご挨拶

前税制・税務委員長 安原 徹

 
 税制・税務委員長を2期5年間務めさせて頂きました。繁忙期以外は原則毎月1回、よく続いたものだと思います。お集り頂いた委員の皆様に、まずもって御礼申し上げます。
 委員長1期目は、CAPAに合わせて国際税務をメインに取り上げました。その成果を、「国際取引と税」という冊子にまとめ、CAPA会場で配布することができました。内容的には結構面白いものだと自負していますが、分野がやや特殊であるためか、あまり会員の注目を集めることがなく、ちょっと残念な想いを致しました。
 2期目は、事業承継をテーマに取り上げました。相続税・贈与税の納税猶予制度、種類株式の活用等世間的には話題を集めるテーマでしたが、結局のところは、税負担を減らすために株式等の評価を下げるとともに、事業承継者とその他の相続関係者の利害調整を図るという地道な作業が大切であることがわかりました。また、事業承継については、大阪弁護士会と共同で「事業承継研究会」という形でも活動することとなり、平成20年秋には大阪弁護士会館で弁護士・公認会計士向けにシンポジウムを開催することができました。この研究会は現在も活発に動いており、今年度中に文書の形での成果物を作成する予定です。
 また、私事になりますが、2年前から某法科大学院で税法の演習を担当することとなり、この委員会で教わったことを随分講義で活用させて頂きました。
 そんなこんなで想い出深い委員会ですが、一応本年6月で卒業させて頂きホッとしています。今後は、弁護士会の共同事業については引き続き取りまとめにあたるとともに、委員会にも時々は顔を出して皆様の教えを乞うことができればと思います。
 5年間本当にありがとうございました。
 
 

経営委員会委員長退任の挨拶

前経営委員長 百々 季仁

 
 先日の総会で3年間の経営委員会委員長を退任いたしました。在任中は、お忙しい中会員の皆様にご参加いただき、またご協力ご支援を賜りましたことを心からお礼申し上げます。
 私が在任中に大きく取り組みました内容は下記の通りでございます。
1.「非財務情報(知的資産経営)の評価チェックリ  スト」のリニューアル及び普及
2.「事業再生」に関する分野での取り組み
3.「環境」に関する分野での取り組み

 1.につきましては、中小企業が金融機関からの融資をスムーズに行うことができるようにする1つのツールとして、大阪商工会議所と連携を深めつつ、共同事業としてともにチェックリストのブラッシュアップを行いました。
 金融機関にとっても融資先の判断基準として大変有効なものとなり、今日一部の金融機関において使用して頂いているようです。これは今後も発展する取り組みだと思いますので、次期の委員長に十分引継ぎを行いました。
 2.に関しましては、大阪府中小企業再生支援協議会の再生事業に当委員会が協力し、当委員会を通し、より良いサービスを提供できるような仕組みを整えることに注力しました。このことにより公認会計士業として、社会に大きく貢献することができました。
 3.は、年1回、定期的に環境セミナーを開催いたしました。従来よりも、より皆様方にわかりやすいセミナーとなるよう心がけました。
 以上が当委員会における主な活動内容でしたが、当委員会に関わり、またご協力いただきました多くの方々のお力があってこそ取り組むことができました。本当に有り難うございました。深く御礼申し上げます。
 また、これから益々私たち、公認会計士の社会における関与の度合いが増しております。次期委員長には、公的分野に対し、特に若い会員の先生方にもアピールをしていただき、当委員会がますます活発になればと期待しております。

 
 

女性会計士委員会委員長を退任するにあたって

前女性会計士委員長 栗原 貴子

 
 私が二次試験に合格した年、近畿会女性会計士委員会では女性合格者を対象に、合格者祝賀会が開催されました。当時委員長でおられた北山さんはじめ、今も女性会計士委員会の要でおられる松浦先生他、多くの先輩女性会計士の方々は、仕事でも会務でも、まぶしいようなご活躍ぶり。合格はしたものの、まだ仕事にすらつけていなかった私にとっても、いつかはきっと先輩方のようなかっこいい会計士になって、バリバリ働けるようになりたいと、大いに憧れたものです。
 あれから20年、会計士としては落ちこぼれて、とうとう政治の世界に足を踏み入れてしまった私が、まさか女性会計士委員会の委員長を務めさせていただこうとは、当時は思いもよらないことでした。でも20年たって、目標であった先輩方に近づくどころか、その背中は一層小さくなってしまったようにも感じます。
 先日の近畿会総会の懇親会では、その松浦先生が、「女性会計士委員会も随分活気がでてきたわね、ありがとう」と手を握ってくださいました。恐縮の至りです。

 この3年間、何とも頼りない委員長でしたが、委員の皆さんにがっちりとサポートしてもらって、なんとか無事、任期を終えることができました。3年間の集大成ともいうべき女性会計士の活躍を紹介する本の出版は、私の任期中には完成に至りませんでしたが、近く出版される見込みです。後のことは宮口新委員長はじめ、頼もしいかぎりの委員会メンバーが、しっかりと実現してくれることと思います。これからの若い女性会計士さん達が、夢を持って人生に大きく羽ばたいてくれることを、何より願っています。
 
 
 

法務会計委員長退任に当たって

前法務会計委員長 伊藤 誠一

 
 昨年7月の就任以来、短い期間ではありましたが、委員の先生方の多大なるご協力によって6回の委員会を開催し、倒産企業に対する公認会計士としての業務、事業再生スキームの検討、分割会社の債務超過部門を吸収合併した場合の会計処理などを研究することができました。
 また、昨年末に忘年会を兼ねた委員会を開催しましたところ、日常の委員会では考えられないほどの出席者数となり、お酒の力もあってか議論が非常に盛り上がり、有意義な時間を過ごすことができました。委員会として十分な成果を得ることができずに終わりましたが、委員の親睦を深め、業務ノウハウの共有を図れたことが成果であったと考えております。
 前委員長が任期途中にて兵庫会へ転出されましたため、急遽、委員長を引き継ぎさせて頂きましたこともあり、十分な活動ができず委員の先生方には大変申し訳なく、また、自分自身の力量のなさを痛感致しました。法務会計委員の先生方にはこの場をお借りしまして、御礼とお詫びを申し上げます。
 
 

IT委員会の任期を終えて

前IT委員長 夷谷 信行

 
 6月21日の近畿会総会をもって3年間のIT委員会委員長の任期を無事終えることが出来ました。
 3年前IT委員会活動を開始した時に、丁度本部でIT委員会報告4号の検討がはじまっており、翌年2月に正式版がリリースされ、4月から適用が開始されました。(また、今年3月に改訂版が公開されました)。これはセキュリティ問題の重要性増大にともない従来の研究報告26号を会員拘束力の強い委員会報告に昇格させたものであり、爾後協会の品質管理レビューでも調査されることになりました。そこで、この4号関係を活動の中心の一つとして設定し、セミナーや執筆により各会員への普及啓蒙を図りました。会員のセキュリティ対策を支援するため、セキュリティ技法セミナーも併せて実施しましたが、幸いご好評を頂くことができました。また、会員向けアンケート調査等により現状と問題点を把握し、改善の方向性を検討し、これらの結果を年次研究報告書において開示いたしました。
 これ以外にもXBRLのEDINETでの採用やJ-Sox等で注目度が上がったIT統制等のトピックスについても解説し、また従来からのPC研修やメール促進等も、内容の見直しを行うとともに実施致しました。
 この3年間はIT分野において大きな変化が多く、何とか役割を果たすことができたとすれば、各委員や会員の皆さんのお陰と感謝致します。どうもありがとうございました。

 
 
 

委員長退任挨拶 一点突破、全面展開

前大量合格対応特別委員長 佐伯 剛

 
■はじめに
 大量合格対応特別委員会は、平成21年10月に急遽設置された特別委員会で、平成21年度公認会計士試験合格者の未就職者対応に焦点をあてた委員会として発足しました。就職問題は地域会にとって、正に自らの力量が問われる問題であるとの認識で活動を開始しました。

■成果
 平成21年12月7日の近畿実務補習所ガイダンスで実施したアンケートでは、回答者404名の内、153名が就職活動中でした。
 その後、@金融庁への実務従事要件等の緩和要請、A民間企業への周知活動の実施、B中堅監査法人へのパート採用支援の依頼、C準会員会と企業内会計士との連携等を重ねた結果、平成22年6月12日に実施した近畿実務補習所の就職状況アンケートでは、他の実務補習所への転出者もあり、近畿無料職業紹介所への登録者の中で40名が未就職の状況となりました。約半年前の未就職者が153名であったのに比べれば大幅に減少し、それなりの成果が得られたと思います。

■発展的解散
 協会本部から聞こえてくる情報では、今年の試験合格者が約2,000名、監査法人採用を800名と予想するものがあり、未就職者問題は今後も構造的に継続すると思われます。そこで、近畿会は同特別委員会を発展的に解散し、名称を「就業多様化対応委員会」として常設委員会に改組し、種田さんが次期委員長を担当されることになりました。頼もしい限りです。

■むすびに
 私は7月7日に再度、協会本部常務理事として会務活動を再開することになり、企業内会計士を担当することになりました。今後は協会本部から、わが国の経済インフラの視点から監査法人以外の職域(企業、行政、自治体、大学等)で活躍する組織内会計士のインフラをこの3年間で構築したいと考えています。
 近畿会での大量合格対応特別委員会の経験を、一点突破全面展開して全国レベルで結果を出したいと思います。