副会長就任のご挨拶

副会長 高濱 滋

 このたびの定時総会を持ちまして副会長に就任させていただきました高濱滋でございます。昨年まで担当させていただいた総務部長から、より広い範囲の近畿会業務に携わることになり身の引き締まる思いでございますが、全力で小川会長をサポートさせていただく所存でございます。管掌させていただく部・委員会は、会員業務部、研究・CPE研修部、監査会計委員会、女性会計士委員会となりましたので、以下に活動に関する基本的な考え方を記載させていただきます。
 会員業務部に関しましては、過去より拡大しつつある地方公共団体の各種委員への推薦業務に加えて、昨年度スタートしました企業での不祥事対応として必要とされる第三者委員会への推薦業務をうまく立ち上げていきたいと考えております。この第三者委員会への推薦に関しましては大阪弁護士会との協働で研修の実施及び登録を進めてきたところであり、仕組みとしてはより高い客観性をアピールできるものと考えております。また、この3年の任期中には、特に個人開業されている会員の皆様方の業務拡大につながる業務の発掘に注力させていただきたいと考えております。
 研究・CPE研修部の活動に関しましては、従来どおり中日本5会を中心とした研究活動とCPE制度の会員の皆様への周知徹底という内容になろうかと思っております。特にCPEに関しましては、新しい処分制度の中においてその義務不履行に関してより踏み込んだ処分が開始されることになっており、会員の皆様方にその制度に関する内容の周知徹底をはかり、近畿会が他地域会と比べて義務不履行者の少ない地域会と認知されるようにさまざまな施策を講じていきたいと考えます。また、皆様から内容の充実および回数の増加を期待されている研修会に関しましても、DVDを利用したものが中心となりますが、より広範囲の内容に関してより数多くの研修会を提供していきたいと考えております。
 監査会計委員会におきましては、大手監査法人を含む複数の監査法人より第一線で活躍されておられる委員の方に数多く参加いただくことが決まっており、より質の高い研究成果を得られるのではないかと期待しております。当分野におきましては、IFRSへのコンバージェンスや2012年の導入に関する決定等IFRS一辺倒というのが監査現場に身を置くものとしての感覚ですが、研究題材としては少なくとも今後話題となるTOPICについてはしっかりと対応していきたいと考えております。また、過去から共同研究を実施させていただいている監査役協会様とも就任前から打ち合わせを開始させていただいており、任期中にはぜひ何らかの成果物をという意気込みで進めていきたいと考えております。
 女性会計士委員会については、委員の方々が非常にパワーを持っておられ、私が何かをするというよりは、委員会にお任せすることによって様々な活動が実施される雰囲気を就任前から感じさせていただいております。従いまして、私の役割は委員会の方が気持ちよくいろいろな活動を実施していただけるような場を提供することにあるのではないかと思っております。
 最後となりますが、私自身の任期における活動目標ですが、副会長立候補時の広報にも記載させていただきましたが、「目に見える社会貢献」を近畿会の活動を通じて実施できればと考えております。特にここ数年の近畿会の先達の方々の活動成果として、公認会計士協会近畿会のプレゼンスは、関連諸団体のみならずマスコミに対しても非常に高まってきていると実感しておりますので、われわれの活動成果をうまくPRして一般社会においても認知される貢献をしていきたいと考えます。また、監査法人を退職した後に個人の公認会計士として実施できる業務の拡大が当業界の安定・発展の鍵であるとも考えておりますので、その発掘にも注力していきたいと考えます。
 会員の皆様方におかれましては、引き続き、ご指導・ご鞭撻よろしくお願いいたします。