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士勇会第4回勉強会「民事再生・倒産」活動報告 |
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荻窪輝明 |
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昨年より活動を始めました、士勇会主催の勉強会も4回目を数えます。今回は好評のうちに終了しました、8月28日(金)開催の第4回士勇会勉強会の様子をお伝えします。 これをきっかけに士勇会の活動を会員・準会員の皆様に知っていただき、今後開催される勉強会などに是非足を運んでいただければと思います。 | |
はじめに | |
今回は、弁護士として10年余り第一線でご活躍の安若多加志先生を講師にお迎えし、弁護士会館の会議室にて開催いたしました。当日は平日の夜にもかかわらず、弁護士34名・不動産鑑定士17名・会計士36名の計87名と多数の方が参加されました。会計士に限ると、1年目を含めた準会員はもちろんのこと、正会員の参加も17名に上るなど非常にバランスよく様々な年次からの参加となりました。
士勇会が発足したのが、昨年の3月。以後、勉強会や懇親会を活動の中心としています。会を追うごとに参加者は増え、今回の第4回勉強会を含めた最近の勉強会では、参加募集後すぐたくさんの方からのご連絡をいただき、当日は会場いっぱいの参加者で埋め尽くされています。 |
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第1部 | |
今回の勉強会は2時間をかけ、2部構成で行われました。 第1部は安若先生による民事再生と倒産についての入門講義。倒産法の概要、民事再生法・会社更生法の特徴などを分りやすくレクチャーしていただきました。特に会計士や不動産鑑定士には日頃なじみのない分野だけに、皆真剣に聞き入っていました。また、意外にも多くの弁護士は再生案件を扱ったことがないとのことで、こちらも深く頷きながら真剣な眼差しであったと記憶しています。 |
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第2部 | |
あっという間に過ぎ去った講義後の第2部。 あらかじめ各士業メンバーが混成になるよう分けられた10チームが、与えられた民事再生に関する事例問題について熱いディスカッションを繰り広げました。 事例は実際の事案を参考にして作成されたもので、関東で総合リゾート事業を展開している株式会社についての財務数値が一定の限度で与えられ、その会社が今後再生可能かどうかをどうやって見極めるかを各チームで検討するという非常に難しいものでした。 事例が難しく、また初対面同士のメンバーばかりということもあり最初は議論が進まない場面もありましたが、ディスカッションを通じて問題に真剣にぶつかるうちにだんだんと打ち解けていき、また各士業の専門性を活かしたアイデアが随所に登場し、各チームごとにユニークな解答へとたどり着きました。 |
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交流会 | |
勉強会が終了すると毎回恒例となっている士業同士の交流会が行われます。このような会に参加することで、多くの弁護士や不動産鑑定士と知り合うきっかけとなり、新たな気付きをもらえ、今後の仕事の励みにもなるものです。特に限られた業界内で活動することが多い若手会計士にとっては他の業界との接点を持つことにより、自分の業務や考えの幅を広めることができる貴重な経験になることは言うまでもありません。
もちろん、中には多くの経験を積まれた士業の方もいらっしゃいます。そういった方の過去の経験に裏付けられたお話を伺うということも非常に有意義だと思います。 業務都合で勉強会の参加が難しく、でも交流会には参加したい、という方も歓迎しております。 |
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最後に | |
士勇会の勉強会はこれまでの着実な成果が実り、第3回勉強会からは準会員に対して実務補習所の単位認定が認められるようになりました。今回の勉強会では2単位が付与されています。また、会員のCPE単位としても2単位が付与されています。これも今まで熱心に参加していただいた皆様や、士勇会活動に賛同いただいた協会関係者の方々のおかげであり、心より感謝しております。 今後も士勇会活動を通じ、会計士業界のお役に立てるよう様々なコンテンツを提供させていただきますので、ご支援の程よろしくお願い致します。 |
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士勇会とは | |
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