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女性会計士委員会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シリーズ 女性リーダーに聞く 〜 第9回 〜 |
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委員長 栗原貴子 |
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〜はじめに〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回は、シリーズ「女性リーダーに聞く」の第9回の企画として、大手監査法人の女性パートナーに集まっていただき座談会を開催しました。事前調整をしていく過程で驚いたのは、今年の冬の企画段階で大阪の大手監査法人には女性パートナーが7人しかいないということでした。しかもワーキングマザーのパートナーはいない・・・ということで、この企画のために東京から3人のワーキングマザーの代表社員・シニアパートナーの方々に来ていただくことにしました。講師として参加していただいたのは、下記の方々です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1)感想1 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加してくださった女性パートナーの皆さん、特に代表社員・シニアパートナーのみなさんの個性とパワーには圧倒されるものがありました。
皆さんにはキャリアプランという点について、それぞれのキャリアの軌跡や現在のお仕事についてお伺いしました。中でも印象的だったのは、東京のシニアパートナーの方が監査報告書に筆頭社員としてサインすることになったときの責任の重みについてお話されたことでした。最終的な判断は自分が下さなければならない状況になったときに、今までとは違うと感じたというようなことをお話されていました。パートナーと職員の違いについて認識させられたお話でした。
また、ワーキングマザーのパートナーの方からワークライフバランスについてお話を伺いました。皆さん配偶者の方と上手に協力しあって現在の生活を送られているご様子でした。当然のことですが家事を一手に引き受けている方は皆無で、中には専業主夫の配偶者をお持ちの方もいらっしゃいました。家族とは朝しか顔を合わさなかったり、今回このセミナーに参加することをお子さんにお話したら「ママは家庭と仕事は両立してないじゃん」と言われたり・・・といったお話もありました。結婚して会計士として働いている女性の中には、家事の大部分・育児の大部分を担っている方もいらっしゃるでしょうが、家庭と育児は夫婦共同の責任であることを改めて感じました。そして、経済的な責任・家庭的な責任を夫婦共同で分担するためには、私達が自分の仕事に誇りを持ち、かつ夫にとってはいつまでも魅力的な妻でいることが必要なのではないかと思いました。今回お話していただいた皆さんは、責任あるお仕事をされていながら、人間としてまた女性として非常に魅力的な方々でした。私もあのようなパートナーになりたい・・・と思いました。 |
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2)感想2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 仕事の面で参考になったのは、女性パートナーとしてクライアントとの関係をいかに確立していくかという点についてですが、いわゆるボーイズクラブというか、男性同士の言外の親密感のようなものに対して超えられない壁を感じることがないかという問題に対し、厳しい状況であればあるほど利害に直面するため、より男女差というのは関係なくなるという点、また、「自分をこう見せよう、こう見られたい」という気持ちを捨てて、いかなる場合であっても率直に、正直に、真摯に対応するといったことをお答え頂き、胸に響きました。 また、現在はどの法人でも、女性の活用ということについて積極的に取り組んでおられると思いますが、その安定的な運用と定着・周囲の理解について質問したところ、「能力とパフォーマンスを混同してはいけない」ということを言われました(その方は人事担当!)。つまり、能力がある人は昇進させましょう、しかし出産・育児等である一時期に仕事の時間が短くなった場合には、経験の量が少ないということでもあるので、その分昇進は少しゆっくりになるかも知れない、ということにしないと、本人の自信と普通に働いている人たちの平等感が得られないということです。二つの側面で分けて考えれば、目標設定や人事評価もよりクリアになり平等感が得られるのかなと思い、目から鱗が落ちました。 |
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3)感想3 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008年12月に入所しまして約半年、監査法人での業務に少し慣れてきた6月に開催されたこのセミナーへ参加したのは、一度に様々な女性パートナーからお話が聞ける貴重な機会だと思ったからです。同じ女性としてどのようにキャリアを積んでこられたのかをお聞きし、自分がこれから監査法人にて経験を積んでいく上での指針にしたいと考えていました。 セミナー中は、パネリストとして参加された女性パートナーの方々が、共通して明るい笑顔で楽しくお話をして下さり、非常にリラックスして聞かせて頂きました。ご自身の経験談の中で、女性として特徴的なのかもしれませんが、焦らずじっくり着実に仕事に取り組んできたというお話をして下さった方がいらっしゃって印象的でした。また、後輩会計士に向けてのアドバイスで心に残ったのが、自分の目標・希望を強くイメージすること、頂いたチャンス・仕事に対して、全力でチャレンジするということ、周りに対する感謝の気持ちを忘れないこと、という言葉でした。 セミナーには、聴講者として女性マネジャー・シニア・スタッフも沢山参加されたので、その方々がパネリストのパートナー陣にされる質問相談内容についても興味深くお聞きしました。また、参加されていた男性陣からもユーモアあふれる質問が出たり、仕事だけでなくご家族や普段の生活の話にまで深く触れて頂いたりで、笑い声のたえないセミナーでした。 普段仕事で接する機会のある女性パートナーは、まさしくスーパーウーマンというイメージで憧れの存在ですが、そのような方でも、様々な困難や苦労も経験されて今のご自身があるのだというお話を聞いて、自分も現在の仕事を1つ1つ経験していくことで成長していこうと思いました。またこのような機会があれば、ぜひ参加したいと思います。 |
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4)感想4 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
全体の感想として、参加してよかった!!と思ったセミナーでした。私の周りに女性のパートナーはおらず、初めて女性パートナーの方のお話を聞く機会となりました。みなさん「女性」だから特に何かを頑張った、苦労したとは思っていないとおっしゃっていましたが、お話からはやはり男性とは異なる女性らしさというものが感じ取られました。また、パートナーとなると魅力的なことも多い反面、責任の重さという大変さも感じることができました。 講師を務めてくださった女性パートナーの多くの方が、「私は上司に恵まれていた」「運が良かった」と特に女性だから何かを頑張ったということはなく、普通に仕事を頑張っていたらパートナ ![]() ただやはり、大きな組織のトップとなるには仕事に重心を置いたワークライフバランスとなっているなと感じました。今回お子さんがいらっしゃる方は3名でしたが、みなさんご主人が女性パートナーの方よりも子育てに時間をかけることができるため、現在の仕事ができるようでした。私にとってのベストワークライフバランスを保つためには、監査法人のパートナーを目指すべきか、独立すべきか、はたまたどこかで雇われて仕事を続けるべきか、今後考えていきたいと思っています。そのためにも、今後もこのようなセミナーにぜひ参加したいと考えています。 |
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5)感想5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
パートナーの皆様、先日はお忙しいところ集まって頂き、また貴重なお話を聞かせて頂きありがとうございました。とっても参考になりました。自分がパートナーを目指すなんて入所以来、考えてもいなかったのですが、これからは選択の一つに入れて日々がんばりたいと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6)当日の主なQ&A | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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7)セミナー参加者からの主なアンケートコメント | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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8)必見!「女性が働く際、男性のここは『困る』」『許せない』という行動・考え方」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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〜結びに〜(男性参加者からの御礼の言葉を引用) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
女性パートナーの皆様、お忙しい中、誠にありがとうございました。率直なご意見大変参考になりました。正直に胸に手を当てて考えてみると、私自身、女性に対して常に男性と同じように接することができているかどうか、あまり自信がありません。頂戴したアドバイスを参考に、自身を顧みるとともに、所内の人事施策の改善にも役立てたいと思います。今後とも、何かと教えていただくことがあろうかと存じますが、何卒、よろしくお願いいたします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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