報告

公募形式の「ハロー!会計」3年目開催

広報・事業部部長 野村 政市

 日本公認会計士協会近畿会広報・事業部では、今年で3年目となります「ハロー!会計」を公募形式で実施いたしましたので、ご報告いたします。
●日時: 平成21年8月25日 14:00〜16:00
●場所: 日本公認会計士協会近畿会 研修室
●対象: 中学生、小学生5、6年生
●講師: 小川裕子さん  芝ア晃さん
(ともに日本公認会計士協会 準会員会 近畿分会所属)
 
講義の内容
第1部 会計ってなに?やってみよう原価計算!
 第1部は、ケーキを題材にして、自分で作ったほうが安くできるのか?それともお店で買ったほうが安いのか?を考えてもらいました。今回は中学生の応募が多かったので、損益分岐点のお話も盛り込みました。
 
第2部 公認会計士って?監査って?
 第2部は、経済社会における公認会計士の役割を説明いただきました。具体的には、中世ヨーロッパの大航海時代の投資家が、船長の稼いだ財宝の会計報告が正しいかを確かめるためある人物を雇った話や、粉飾を断じて許さない公認会計士の話を通じて、公認会計士の監査について学んで頂きました。
 
●講師の感想
小川裕子さん(第1部講師)の感想
 私自身が「会計」と出会ったのが遅く「もっと早く知っていれば良かった」と感じており、もっと多くの方々に「会計」や「監査」「公認会計士」について知ってもらいたいと思っておりましたので、ハロー!会計の講師を引き受けさせていただきました。
 今回は、小学生・中学生対象のため、会計を身近に感じてもらい興味を持ってもらえたらいいなと思って臨ませていただきました。 私が担当したのはケーキの原価計算から損益分岐点分析までと1時間では盛り沢山で難しかったと思いますが、中には小学生でもスラスラと問題を解いたり、グラフを書いたりしている子もいたりして、私の方が勉強になった面も多々ありました。アンケートの中に、「会社でもお小遣帳と同じようなものをつけていることが分かった。」「○個売れてもケーキ屋さんは損するのがびっくりした。」という会計を身近に感じたと思われる感想があり嬉しかったです。
  もっとハロー!会計の機会を増やして、沢山の子供に受けていただき、「会計」そして「監査」「公認会計士」の認知度アップに繋がっていけばいいなと思います。
 
芝ア晃さん(第2部講師)の感想
 思いおこすと私が「公認会計士」という職業を知ったのは大学生の頃でした。税理士は知っていたのですが、初めて知った公認会計士という職業は非常に魅力的にうつり、その時点で税理士から「公認会計士になりたい」と思ったのを覚えています。こんな魅力的な職業があるのに知名度が低いため(税理士に比べて)、もっともっとこの職業を多くの人に知ってもらえたらと思っていました。
  その思いをむねに、今回、小中学生向けに「ハロー会計」講座の講師を実施させて頂き、「会計」「監査」「公認会計士」と3つの言葉を覚えて帰ってもらいました。私が大学生の頃に知った「監査」や「公認会計士」を小中学生にわかってもらえるだろうか、魅力的な職業だと思ってもらえるだろうかと不安はありました。しかし、授業の初めには「監査」や「公認会計士」がわからなかった小中学生も、2時間目のビデオを見ることや私の補足説明を真剣に聞き入ってくれ、授業実施後のアンケートを見ると「なんとなくわかった」「魅力的な仕事だと思った」「公認会計士になろうと思った」…と非常に私自身も講師をやって良かったと思えるコメントを書いてくれました。
  協会が実施している「ハロー会計」は多くの小中学生に「監査」「公認会計士」を知ってもらえる非常に良い機会だと思います。今後もこのような機会が多く実施され、小中学生の将来のなりたい魅力的な職業の一つとして「公認会計士」がでるようになればと思います。

●広報・事業部からの感想
 小中学生の夏休みの終盤に今年もハロー会計を実施いたしましたところ、今年も多数の応募をいただきました。お母様方の同伴があり(おそらくお母様方の申し込みと予想)、ハロー会計の実施は、親も子供もいっしょに会計、監査、公認会計士を考える一助となっていると実感しました。  また、講師を快く引き受けていただきました、小川さん、芝アさん本当にありがとうございました。若手の熱意のある積極的な講師が、子供たちに、会計、監査、公認会計士をわかりやすく説明してくれました。子供たちのうちの何人かは、将来の職業としたいとのアンケート結果がありました。
  公認会計士の広報のため、後進育成のためにも継続していく事業の一つですので、皆様ご協力のほどよろしくお願いします。