報告

セミナー開催のご報告

経営委員会 委員長 百々季仁

 
 昨年、大阪銀行協会様からセミナー開催の依頼が 近畿会にありました。趣旨は、最近の事業承継に関する問題や、融資制度として知的資産など財務諸表に表れない企業の価値をどう把握し、融資につなげ ていくかなどの問題が頻繁に議論されるようになってきており、これらに関して是非とも公認会計士の知識や経験を話してほしいという内容のものでし た。当会としても、事業承継に関しては大阪商工会 議所を主体として実施している「事業承継センター」などのパートナー機関となっていること、知的資産等に関しては、経営委員会から「非財務情報のチェックリスト」を公表しており、近く改訂する 予定であったことなどから、非常に取り組みやすく かつ、社会的にもトピックなので、社会的インパクトもあるだろうとの判断で、快諾しました。当セミ ナーの開催に当たっては、会員業務部の取り仕切り のもと、事業承継の研究を行っている税制税務委員会及び非財務情報等の研究を行っている経営委員会 が共同して企画を行い、講師を派遣することにしました。
 銀行協会様向けのセミナーですので主な対象者は当然金融機関勤務者ということでしたので、一般企 業の方々よりは対象範囲に関する知識は深いであろうと考え、若干ではございますが、専門的な知識の説明も行うようなセミナーを企画するよう心がけました。 なお、実際のセミナー実施内容(予定も含む)は、 以下のような内容です。

 

 特に、事業承継に関するセミナーは、シリーズものになっており、好評であったと聞いています。また、事業承継に関しては、上述のとおり近畿会が「事業承継センター」のパートナー機関となってい ることもあり、同様のセミナー(商工会議所では「事業承継塾」と銘打って、会社経営者50名程度を 対象者として実施しています)を昨年行い、今年も 同様の内容で開催する予定です。
  この「事業承継塾」では、他のセミナーとは異なり、近畿会と大阪弁護士がタッグを組んで開催しており、実際のセミナー時にも、会計士1名、弁護士1名が講師となり、どちらか1人がメインスピーカーを行い、もう1人が、疑問に感じたところをセミ ナー参加者の立場に立って質問するという試みを行 いました。そうしたところ、非常に分かりやすいセ
ミナーになったようで、アンケート結果では9割以上の方が「満足」だったとの回答が得られました。
 私もセミナー講師を務めること、企画を行ったこともあり、何回か当セミナーを受けたのですが、夜 開催・2時間セミナーという条件にもかかわらず、 寝ている人も全くおらず、講師陣の話に熱心に耳を傾けている姿が印象的でした。手前みそな話ですが、非常にいいセミナーだったと感じております。 このよ うに近畿会では、他業界及び他士との連携を積極的 に行い、公認会計士の知名度を上げるとともに信頼を得られるような活動を行っておりますので、皆様 もぜひ、各委員会の活動に興味を持っていただきご参加下さい。