編集後記

 
 この編集後記を書いている最中に、久々に日経平均株価が8000円台を回復しました。2月末には7000円台を切り、3月末はどうなることかと思いましたが、この数日の動きを見て企業も少しは安心しているのではないでしょうか。一方で労使の賃金交渉は厳しい状況であり、また生産調整のために各メーカーは色々な対応をとられています。先日、電気屋に行きましたが新製品でも予想以上の値引きにこちらがびっくりしてしまいます。景気の先行きが不透明なため買い控えにより売れないと販売員は嘆いていました。買うなら今がチャンスで4月に入ると決算セールが無くなるので高くなりますよと勧めてきました。各電気メーカーは、在庫減らしのためにかなりがんばっているのがよく実感出来ました。
 さて、業界ではこれから繁忙期に入り、大変な決算監査を迎えることになります。先行きが読めないため繰延税金資産の回収可能性をどのように見るのか頭を悩ます所です。これ以外にも色々な難題が待ち受けているものと思われます。会計士業界も景気の影響を少なからず受けますので、4月から始まる2009年度は回復を願いたいものです。

(会報部 古野康和)