編集後記

 
 昨年は、一昨年からのサブプライムローン問題に加え、原油及び原材料価格の高騰により経済状況が悪化し、リーマンブラザーズの経営破綻により100年に1度といわれる金融危機に陥りました。その結果、企業の倒産件数が12,681件、負債総額11兆9113億200万円と戦後7番目の水準となりました。また、2008年の上場企業倒産は、上場廃止1件を含め34件発生。2002年の29件を上回り、6年ぶりに戦後最悪を更新しました(帝国データバンク倒産集計)。この様な状況のため、これから本番を向える2009年3月期の年度監査においては、今まで以上に困難な場面が想定され、慎重な対応が必要となると思われます。
 話は変わりますが、近畿会が主体として実施しました「中日本五会6000人アンケート」に参加して頂けましたでしょうか。当該アンケートには、854件(Web 688件、FAX166件)の回答が寄せられました。アンケート結果は、近畿会の監査現場再生特別委員会で分析を実施し、2月21日に名古屋にて開催される「中日本五会研究大会」において報告されます。大変な状況の今だからこそ、監査現場を再生すべく、皆さんも積極的にご参加下さい。

(会報部 神谷 直巳)