8、9月号の特集として中務会長と家近弁護士との対談「会社法における企業のガバナンスについて」の連載が掲載されています。
今回の編集後記としてその中から印象に残るフレーズをピックアップしました。
家近弁護士「今回の会社法の中では、監査体制の強化を一つの柱としており」「今回やっと監査を受ける側に監査の重要性を知らしめるというか、メスを入れたわけです。」
中務会長「・・・もうけること以外に不正が起きにくい制度を構築しないといけないということがJ‐SOXでも会社法でも規定されたことで、まだまだ周知がされていないのではないかと思いますが、それで初めて一人前の行動が取れるようになったのですね。」
会社法においても、内部統制を構築・維持する責任が取締役にあるということについて、監査する側、監査を受ける側、一般社会への周知徹底が今後の課題と考えられており、半世紀前以上前の監査論の原点に立ち返ったような感がします。
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