早いもので、副会長に就任して2年が過ぎようとしています。振り返って私は何をしたかと考え、ほとんど部委員長のお膳立ての後、担当副会長としての挨拶程度で、あまり自慢できるような業務はしていないことに反省をしています。私の担当は、広報、会報、情報システム委員会、国際委員会、そして国際交流委員会の5つの部委員会です。
まず広報の主要な業務は、公認会計士の日のイベントとして何をするかと、大学生、高校生への会計士業務の説明です。私が広報部長のときから新聞社との共同事業で一般市民向けのセミナーを行いました。最初は本間阪大教授、加護野神大教授の講演で、2年目は元吉本常務の木村氏の講演でした。有名な方のスケジュール調整と会場の手配、新聞での広告内容の検討となかなか面白い仕事でした。広報部長を担当した高濱さんが新聞社との打ち合わせなどほとんどやってくれました。私はセミナーの閉会の挨拶担当でした。また公認会計士の説明として関大や阪大への大学生への説明は、年々参加者が多くなっていくのが印象的です。認知度が上がってきたと実感できます。高校生への説明会を始めたのは私が広報部長のころで、当時の小川副会長と大阪府教育委員会を訪問し依頼したことが最初の一歩です。大手前、北野、茨城、近大附属、住吉高校と順調に拡大できたことは成果と思っています。我々の説明を聞いて、会計士を具体的に目指す高校生がいるとあとで聞いて仕事のやりがいを感じています。
会報部は、林部長のもとで、毎月編集会議を開催し、毎月どのような記事を載せるかとても苦労されている部です。佐伯会長が我々の業界と関連する諸団体のトップにインタビューを試み会計士の団体の認知度向上に努めましたが、事務局がほとんどセットし私はほとんどなにもしませんでした。また編集会議に出席せず、林さん、井上さんに任せてしまいました。どうもありがとうございました。私のおこなったことは、論文を掲載したいという会員の方に、いろいろ注文を付けたぐらいです。
情報システム部は本来近畿会の情報システムのありかたを考えることですが、部長の市村さんと相談して、監査業務のなかでITの知識が必要になってきており、会員に対してどのようにIT知識を普及させるかが課題と考えました。そこでパソコン研修やXBRLの研修をやり、会員の知識レベル向上を図る活動を中心としました。新しい執行部では情報システム部がIT委員会と名称を替え、さらなる普及活動を行う予定です。
国際委員会ならびに国際交流員会は、目前に迫ったCAPA会議とは関係ないのですが、近畿会の会員に対して海外の情報の提供やクライアントの海外進出に対して近畿会としての会員支援を中心に検討してきました。前の執行部において韓国の釜山と交流契約を締結されていたので、任期中に釜山会計士協会を訪問し、どのような交流が可能か話し合いを持ちました。釜山には日本企業が少なく、また会計士の数もソウルに比べ少なく、いまだに具体的な交流の姿が見えてきません。国際委員会の中に設置した韓国部会で今後考えていだくことになります。上海へは、任期中に訪問し、友好条約を締結、具体的に動いています。中国部会は井上さんという元中国駐在員の方に積極的に動いていただき、今年の5月に上海でセミナーを開催する運びとなりました。国際委員会は国内でもしっかりした会務をしています。大阪弁護士会と共同で両会員向けに国際的知識を増す目的で2年連続セミナーを実施しました。一回目は移転価格や国際契約の読み方について、二回目は中国の会計事情や契約事情についてそれぞれ講演者を出してセミナー開催をしています。このセミナー開催においては、赤岩さんにすべてお任せしました。ありがとうございました。
国際交流委員会は、釜山・上海などの会計士協会との橋渡し役としての機能と、海外からの訪問者に対する受け皿機能もあります。任期中には、スロバキア会計士とモンゴル会計士、また中国の監査役協会の一行が近畿会を訪れ、近畿会も国際活動を行っていることを本部にもアピールできたと思っています。国際交流委員会は庄司さんが中心で動いてくれました。
結局僕は何をしたのでしょうか。ちょっとアイデアを出し、あとは部委員長任せのような気がします。
最後に副会長として、また近畿会に10年係った感想をすこし。近畿会会務は会員の関心が薄く、なかなか会務に協力が得られないことが多いです。特に大手監査法人の会員にはその傾向が強いです。日常業務に必要な情報は事務所のネットワークから得られためでしょう。しかし協会が行っている業務は、直接的・間接的に規模に係らずすべての会員の行動を規制したり、仕事に役立つ情報を提供したり、また業務拡大に役立ったりしています。ですから興味をもって観察し、意見を言って、また参加してほしいのです。興味が持てないなら、持てる様にこうすべしという声を上げてほしいのです。執行部は会員のために、会員の業務に有用と信じて会務へ時間を使っているのですから。もし会務活動の目的が不明ならどんどん意見をお願いします。
振り返って会務活動が自分自身の役に立ったかという問いには、自身を持ってイエスといえます。大勢の会員の皆さんと知合いになり、50周年記念ゴルフの企画、セミナーの企画、講演、記者会見、バス旅行企画など多くの楽しい経験をさせていただきました。今は国際会議の準備にも係らせていただいています。協会活動から多くを学ばせていただきありがとうございました。
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