編集後記

 
暖冬で、桜の開花も例年より早く、季節感がおかしくなってきている今日この頃です。
 季節感がなくなると、四季を前提として商売をしている企業にとっては、営業損益に関わってきます。今年の暖冬は経営成績に少なからず打撃となっています。皆さんのクライアントはいかがでしょうか?
 
4月にはいり3月決算会社の期末監査が始まり、これからの2ヶ月を思うと夏にタイムスリップしたくなります。
 
 大手監査法人は昨年の金融庁検査の改善勧告を受け、また、協会の品質管理レビューが実質毎年実施されることから、いろいろな意味で体制の整備が急ピッチで行われています。日本の上場会社が2008年4月からスタートするJ-SOXの対応に相当時間を要しているのと同様、監査法人もクライアントで実施する監査手続以外に時間をとられることが多くなってきています。
 今までのように往査での監査時間だけでなく、事務所での事前準備・審査等に要する時間が増加しているのをひしひしと感じます。
 また、監査の内容だけでなく、会社法の改正、税法の改正、会計基準の改正等実務に絡んだ法改正も怒涛のように押し寄せているなか、限られた時間の中で消化不良が起きているように感じます。
 このような環境の中で、監査時間の充実、ひいては適正な監査報酬に是正していく必要性、人材の流出の防止を切実に感じています。このように感じているのは私だけでしょうか?
 

(会報部 林 紀美代)