編集後記

 近頃ではまたかという感じですが、今年も記録的な暖冬になっているようで、地球温暖化の影響を真剣に考えないとかなり近い将来においても我々の生活に重大な変化があるような気がしてなりません。特に冬物衣料などは私が当業界に入った頃は、輸入もののトレンチコートやステンカラーのコートを着るというのが定番で、しかも真冬にはライナーを付けて重装備をして往査していた記憶があります。特にライナー付きのコートを着る人は年々減ってきているようですが、近畿会の若いかたはライナー付きコートそのものを見たことがないのではないでしょうか?
 一方、当業界への風あたりは厳しさを増すばかりで、暖冬等とんでもなく、この編集後記を書いているここ数日は大手監査法人の自主解散のニュースが新聞の紙面をにぎわしています。ただ、以前の報道は企業の運営責任をさておいて監査法人の責任を追求するといった、我々からすると本末転倒な議論が多かったようですが、ここにきて、二重責任に基づく企業側の責任についても記載されるようになってきており、幾分監査法人に対する論調も弱くなったようにも感じます。だんだんと気候がよくなる季節になってきておりますので、是非、季節の移り変わりに合わせて当業界も過ごしやすい環境になっていってくれればと思う今日この頃です。

(会報部 高濱 滋)