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「女性公認会計士として、今まで、現在、今後」について |
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女性会計士委員会 種田 ゆみこ |
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日時:2006年12月4日(月)18時30分〜20時 場所:日本公認会計士協会近畿会 会議室 |
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![]() 友永女史は、団塊の世代と呼ばれる世代の生まれで、昭和46年2次試験合格し、昭和監査法人(現、新日本監査法人)に入所し、昭和47年4月から監査業務に従事してから、法人内では昭和62年5月社員、平成4年5月代表社員と順調に昇進し、その間法人業務として主に人事・研修をご担当されてきました。また、協会活動では、会計制度委員会委員、機関紙編集委員会内部情報編集員会編集員などを振り出しに、日本公認会計士協会理事、監査基準委員会や品質管理担当常務理事をご歴任されています。さらに公的活動として建設省中央建設業審議会委員、金融庁企業会計審議会委員、金融庁金融機能強化審査会委員などご歴任され、現在は、金融庁足利銀行の受け皿選定に関するワーキンググループ委員や監査研究学会理事としてご活躍されています。 当日は、これまでの職歴、協会活動、公的活動を記した簡単なレジュメをご準備いただき、女性会計士として、今までどのようにがんばってきたのか、現在どのような課題に取り組んでいるのか、そして今後どのようなことに取り組むつもりなのか、を非常にざっくばらんにお話いただきました。 特に興味深いお話だったのは、友永女史が平成11年12月に金融庁企業会計審議会委員に就任し、そこでは監査基準委員会に所属し、コア会議メンバーとして学者達と喧々諤々と議論しながら、今やスタンダードとなったリスクアプローチという概念を肉付けをし、短期間で、監査基準改訂(平成14年1月25日)、中間監査基準改訂(平成14年12月6日)、財務情報等に係る保証業務の概念的枠組みに関する意見書制定(平成16年11月29日)の発表に至ったことや、中間監査基準の改訂の際にも、期末監査基準との保証水準の違いを巡って委員の間でかなり議論になったということでした。また、特に印象的だったのは、後に続く後輩女性会計士に対して、働く女性としてご自身がどのようポリシーで仕事を続けてきたかということや「いろんな障害があっても公認会計士として働き続けて欲しい」とエールを熱く語られたことでした。 |
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さて、今回の「シリーズ女性リーダーに聞く」は、平日の夜開催で、東京から来られた友永女史が宿泊体制で来られたため、その後の懇親会を落ち着いて楽しめました。懇親会では、研修の場でのような堅い内容の質疑応答だけではなく、後輩女性たちから監査法人で働き続けることのジレンマなど本音がたくさん飛び出しました。友永女史は、後輩女性の話にざっくばらんに交わられ、大阪の夜を楽しんでいただけたようです。 「シリーズ女性リーダーに聞く」では、今後もトピックなテーマを提供していきながら、各界で活躍されるリーダーとの交流を深めたいと思いますので、男性、女性を問わず、ご参加いただければと思います。 |