会計士補としての一年を終えて |
波々伯部誠一郎(昭和58年生) |
公認会計士2次試験に合格して早くも一年がたちました。監査不信が渦巻く中でゼロからの実務知識で学ぶべきものが非常に多くありました。毎日が勉強の連続で時にはクライアントの方や上司に迷惑をかけることもありましたがこの一年で自分自身少し社会人として成長できたのではないかと思います。この場をお借りして私が監査実務を通じてこの一年間で感じたことを書きたいと思います。 この一年は、会計業界にとっても大きなインパクトがあった年であると皆さん感じておられるかと思います。ライブドア事件や中央青山の処分による監査の品質の問題に始まり、基準や開示の面でも会社法の施行、金融商品取引法の制定など目まぐるしい変化がありました。監査法人内でも調書の電子化にともない入力作業の増加によってクライアントとのコミュニケーションの時間が減少傾向にあることを私は実務経験の中で実感しました。監査の一通りの流れを学んで監査の実態が想像していたものと相違していると感じたのが正直な感想です。そういう意味では会計士補一年目としてより投資家の立場に近い客観的な立場で監査を感じることができました。今年はいい意味で自分の個性を貫き、自分自身がプロフェッショナルとしての自覚をもって日々勉強していきたいと思っております。 |