私の2007年問題

塩尻 隆夫(昭和46年生)

  2007年は亥年である。戦後の亥年の出来事を「ググる」と1947年の日本国憲法施行、1959年の伊勢湾台風、1971年のニクソン・ショック、1983年の大韓航空機撃墜事件、1995年の地下鉄サリン事件と阪神淡路大震災(ちなみに関東大震災は1923年の亥年)と続き、亥年は平穏ではなさそうだ。また、団塊世代の一斉退職に伴う各方面への影響、人口減少(実際は2005年から減少)、大学全入時代到来、会計の2007年問題まで様々な事象がすでに2007年問題として認識され、大きな社会の動きを予感する。
 このような2007年において私は目標達成期限としての「2007年問題」を抱えている。現在の私は周囲の理解を得て講演依頼を受けることを除いた時間を充電期間としている。私はこの業界で約16年過ごしたが、これまで得てきた専門的知識が社会の変化を受けて急速に陳腐化していくのを痛感しCD-ROM一枚の中に収められてしまうような知識のみに頼らずより次元の高いプロフェッショナルを志して取り組んでいる。大学生という時期が無かったこともあり知識の給油も行っているが、施設や資料館への訪問、著名人の講演を聴講するなど今しか出来ないことに加えて、特に意識して洞察力・構想力・判断力を鍛え物事の本質を的確に捉えて対処していく能力を養うとともに心を磨くことに努めている。目標を正しく持ち正しい努力で正しい成果を得られるよう2007年も努めてゆきたい。
 皆様におかれましても実りの多い一年でありますようお祈りしております。