税制税務委員会の活動状況

税制税務委員会委員長 安原  徹

 
 平成17年6月に委員長に就任し、はや8ヶ月が過ぎました。この間の税制税務委員会の活動状況と今後の予定等についてお知らせします。
 委員会では、当初、改正税制の動向、資産税等微妙な事例の検討を中心的な活動として計画しておりました。その後、執行部との打ち合わせの結果、平成19年10月開催のアジア太平洋会計士会議(CAPA)大阪大会に向けて、国際課税問題にも力を入れていくこととなりました。
 これまでの具体的な活動の実績は次のとおりです。
7月 Scholes著「Taxes and Business Strategy 3rd.ed」の紹介。これは米国ビジネススクールの標準的なテキストです。国際課税に関連する章は邦訳がありませんので、ぜひ仮訳を作って紹介したいと考えております。
8月 企業再生税制の改正について。いわゆる59条欠損金をめぐる改正について実務的な観点から詳細に報告。
9月 企業評価の手法。絶版となって久しい江頭憲治郎東京大学教授の非公開株式評価にかかる論文を分析。
10月 消費税基準期間の売上に関する最高裁判例を分析。
11月 タックスヘイブン税制、移転価格税制の概要について実務に詳しい委員が解説。
12月 会員向研修会の開催。国税庁OBの外部講師を招き、タックスヘイブン税制、移転価格税制について講演
1月 会員向研修会の開催。本部租税相談員による国際課税問題についての事例研究
今後の予定は次のとおりです

平成18年度税制改正をめぐる問題点の検討

本年5月に施行される会社法をめぐる税務問題の検討

夏に国税庁の幹部を招き国際課税問題について講演
 最後になりますが、税制税務委員会では、委員会終了後毎回居酒屋でビールを傾けながら談論風発、私のような若輩にとっては先輩諸兄の本音を聞ける貴重な場となっています。委員の皆様はもちろん、委員メンバーでない方も大歓迎ですので、事務局に日程確認のうえ、ぜひご参加ください。今後とも皆様のご理解ご協力よろしくお願い致します。