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ライティングクラスに参加して

太田 純江

 
 突然ですが皆さん、‘A Japanese learning English’と‘A Japanese-learning English’の違いをご存知ですか?前者は、英語を勉強している日本人、後者だと日本語を勉強している英国人という全く逆の意味となります。
 両者の違いはJapaneseトlearningの間をつなぐハイフンだけ。面白いことに、同じ英文にハイフンやコンマを1つおくことで全く違う意味の文章を作り出すことが出来るのです。
 英語というのは数ある言語の中でも大変機能的な言語であるといわれています。確かに私たちが日常使用している日本語に比べても、とてもシンプルに出来ていると思います。
 しかし、それだけにこの英語の持つ長所を十分に活用して英文を作ることはなかなか難しいものです。十年前後英語を勉強している私たちですから、教科書どおりの文法で何とか英文らしき文章を作ることはできます。ですが、短く分かりやすい文章を書くことは容易なことではありません。仕事上、英語のEメールの返信にご苦労されている方も多いのではないでしょうか。
 会計士協会主催のライティングクラスの一つ目の魅力はコンマの上手な使い方や長い文章をいかにして分かりやすくまとめるかということを講義の随所に盛り込んでもらえたことにあると思います。コンマや関係代名詞を利用することで、長く難解な文章がすっきりとわかりやすくする方法を教えていただけました。
 二つ目はTOEIC対策。短い時間で複数のセンテンスからなる文章の内容を理解するコツや、正誤問題の攻略のヒントを毎回の講義で繰り返し問題を解きながら伝授していただきました。特に他動詞と自動詞の違いから文章の正誤が判断できることは分かっているようで、すっかり自分の中から抜け落ちてしまっていた知識でした。
 そして何よりもすばらしかったのは教室の雰囲気です。まずは講師を勤めてくださった喜多先生。英会話に比べ、ともすると単調になりがちなライティングの講義をご自身の幼少時代の思い出や大学での日常などの話題を盛り込みながら、なごやかに、そして楽しく授業してくださいました。講義は毎回笑いが絶えず、疑問に思ったことはその場ですぐに質問することができました。
 また、今回のクラスの参加者は新日本のスタッフ3人と中央青山の社員の先生が2人という不思議なバランスの人員構成でしたが、社員の先生もとても親しみやすく接してくださり、このような機会でもないと実現しない他法人の社員の先生と同じ受講生として会話するという新鮮な体験もできました。皆さんが仕事を抱えながらの受講でなかなか全員が集合できなかったことが少し残念です。
 最後にこのような場と機会を提供してくださった会計士協会に感謝します。この講座で得たものを活かすべく、‘A Japanese learning English’として精進していきたいと思います。