報告

 

バイオジャパン2005のご報告

経営委員会委員長 松本 学

 
 経営委員会、そして大阪弁護士会と日本弁理士会近畿支部が協力する「バイオサポーターズ三会協議会」 を母体に組織された「 関西バイオビジネス研究会」が、日本最大級のバイオビジネス関連のイベントであるバイオジャパン2005(会期:2005年9月7日〜9日、開催地:横浜)のセミナーで講演する機会を頂戴しました。同イベントを共同主催するNPO法人近畿バイオインダストリー振興会議のご推薦をいただき、三つの専門士業による全国初のバイオビジネス支援活動の認知度を高める絶好の場を得ました。

 

9月9日午後、「 三士業による関西でのバイオビジネス・サポートの新しい動き」をテーマに90分間の活動報告及びパネルディスカッションを行いました。当日は100名近い聴衆を集め、全国初の取り組みに対する関心の高さをひしひしと感じました。
 セミナーでは先ず、佐伯剛近畿会会長が関西でのバイオビジネス支援の取り組みについてその背景等をご講演されました。この後、関西バイオビジネス研究会の初の支援事例となったマグナビート社(本年7月29日設立:神戸市)の大西徳幸氏(代表取締役社長就任)による技術シーズの説明、経営委員会副委員長であり今回の支援事例に積極的に取り組んでいただいた岡本雅秀氏によるビジネスプラン例の紹介へと続きました。セミナーのクライマックスでは大阪弁護士会の岩谷敏昭氏を司会に、三士業の代表者がバイオビジネス支援の勘所やお互いの役割について苦労談を交えながら活発に議論を交わされました。大西氏からは「 大企業に眠る技術シーズを世に出したい」、「 研究者の夢を叶えて欲しい」という切実なご発言もあり、関西バイオビジネス研究会の労作であるビジネスプランについては、スピードアップが求められる時期にまさに背中を押してもらったと絶賛いただきました。繁忙期を高い志で乗り切っていただいた三士業の先生方のご苦労が吹き飛ぶ瞬間であったと思います。フィナーレに際して佐伯近畿会会長が再登壇され今後の展望を熱く語られるなど、パネルディスカッションは大いに盛り上がりました。
 
 この原稿が掲載される頃には、バイオサポーターズ2期生を中心とする研究員が二つめの支援事例に取り掛かっています。三士業の先生方がお互いから多くを学び、そして関西経済復興の一翼を担っていただけますことを祈念しております。経営委員会を核にした活動は社会的な認知度も高まり、ますますチャンスが広がってくるものと確信しております。
 活動成果につきましては随時会員の皆様に還元させていただく所存ですが、ご関心をお持ちの方は経営委員会の活動に是非ご参画ください。