副会長退任のごあいさつ

前副会長 山田 拓幸

 
 私は平成17年6月6日に開催の近畿会定期総会の終了とともに近畿会副会長の任を終えて退任いたしますが、近畿会の会員の皆様に紙面を借りてご挨拶をさせていただきます。
 今期は、西田近畿会会長の下で総務関係担当の副会長として近畿会の会務に積極的に精励いたしましたが、近畿会会長とともに近畿会の会務を無事に運営すべく任期中の日々を過ごしたことは、終生忘れ得ぬ貴重な経験でした。
 総務部担当としては、長い間ご苦労をお掛けした澤前事務局長の後任として辻本新事務局長をお迎えすることが出来ました。また、CAPAを始めとする今後の近畿会の国際化にも配慮して事務局員の新規採用に際しては、国際業務にも対応できるような職員を採用いたしました。将来の事務局業務の多様化と事務量の増大に備えて、事務局長を積極的に補佐すべき事務局次長の設置は今後の検討課題となりました。
 経理部担当としては、監事の指摘もあり、非常勤の経理部長の下で如何に経理業務の内部統制を図るかという問題に対して、承認事務の規定化も含めた組織的対応の明確化を図ることが出来ました。
 厚生部担当としては、任期中を通じて公認会計士第二次試験合格者の就職問題への対応に追われました。現在では概ね求人と求職が数的にはバランスの取れた状態です。バス旅行や野球観戦、ビアパーティーなどの楽しい企画もございました。
 会員業務部担当としては、公認会計士の専門性と独立性に注目した各方面から、人材斡旋要望が寄せられ、公認会計士に対する社会からの熱い期待を感じました。特に3年周期で訪れる地方公共団体の包括外部監査人の交代時期に遭遇し、推薦を受ける会員の選定には指定された条件や時間的余裕、部員の利害関係への配慮もあり苦慮致しました。
CPE研修部担当としては、公認会計士法の改正により CPE単位の取得が強制化されたことに伴い、集合研修受講機会の増加と会員の単位取得の促進を図りました。特に、京滋会や兵庫会との共催による研修開催も制度として定着しました。
 地区会連絡部担当としては、地区会が自由に独創的な活動を行うのを資金面から支援すべく、地区会補助金の追加申請の制度化を図りましたが、多くの地区会から制度をご利用いただいたように思います。
 国際交流特別委員会は、担当副会長として自身がその設置を提案したことから特別委員長を兼務しました。国際交流の基本方針となる交流ガイドラインや交流基本合意書のモデルを作成するとともに、韓国の釜山市の公認会計士協会と交流基本合意書の相互調印を終えました。また、中国の上海の公認会計士協会を訪問し交流についての合意を確認しました。一方で、近畿会会員の意識の国際化を図るべく英会話教室の開催を始めました。今後とも継続して開催されることで近畿会会員にとって少なくとも意識の上での外人アレルギーが消滅することに期待します。
 以上、無事に任期中の会務を終えることが出来たのも各部委員長・委員の皆様のご尽力の賜物であり、心より感謝いたします。また、会務に関して意見やアドバイスをお寄せせいただいた会員の皆様、特に近畿会会長を始めとする副会長や幹事、監事、事務局長、事務局員の皆様にも厚くお礼を申し上げます。
 最後に近畿会の更なる発展と会員の皆様のご健勝をお祈りして、以上を副会長退任のご挨拶とさせていただきます。