前会長・副会長退任挨拶

 

退任のご挨拶

前会長 西田 隆行

 
1.始めに
 6月6日の近畿会総会終了をもって近畿会会長職を佐伯剛新会長にバトンタッチ致しました。任期中にわたり何とか無事に会務を遂行できましたのも、副会長をはじめ全ての役員の皆様、近畿会事務局の皆さん方のサポートがあってこそと心から感謝申し上げますとともに、皆様にこの紙面をお借りして厚く御礼申し上げます。
   
2. 2年間の会務を振り返って
  基本方針として
   「公認会計士制度が社会的インフラである事の浸透を図る」をまず第一に掲げ、まずは広報活動を積極的に展開すべくいろんな媒体を通じた活動を行いました。
具体的には、出来るだけマスコミ等を通じた会務活動、成果物の公表を行い、又、取材等にも積極的に対応致しました。
 又、研究活動において、例えば減損会計の実務上の適用にあたり、不動産鑑定士協会と監査会計委員会を中心とする共同研究会を立ち上げ、その研究成果が今般、書籍として出版されました。
 バイオ関連では弁護士会、弁理士会との専門士業三会による研究が進んでいます。
 又、日本監査役協会関西支部とは以前から緊密な連携の下、数々の監査実務上の留意点をテーマごとに研究し公表してきました。
 今回は平成16年4月期から商法に新たに連結計算書類制度が導入されたことを受け、連結計算書類の監査における監査役と会計監査人との連携のあり方を研究したものが完成し出版の運びとなっていますとともに、一般の参加も加えた、セミナーの開催も計画されています。
3. 「公認会計士法の改正」・「商法の現代化」等会計・監査 制度の激変について
 任期中には、公認会計士法の改正(試験制度等の改正)、見積り予測情報の広がり(税効果会計、減損会計、継続企業情報等)、さらに最近は「内部統制部会」が企業会計審議会に設置されエンロン事件を発端としたアメリカで導入された、経営者による内部統制制度への評価と監査人の証明がまさに日本でも近い将来導入されるような状況にあります。
 公認会計士の業務はますます広範囲に広がりかつ社会からの期待が強くなってくると思います
 又、会計専門職大学院(アカウンティングスクール)がスタートしました。
 新試験制度下で生れてくる新しいルートによる会計士の増加を今後どのように協会活動へ取り込んでいくか、大きな課題であります。
 このような時期に協会活動に関与させて頂き非常に有難く思っています。
4. CAPA会議の大阪開催について
  2年後の2007年に大阪でCAPA会議が開催されます。この準備委員会が近畿会を中心に立ち上がりその準備に非常に熱心に活動頂いています。特に次期近畿会会長予定者である佐伯副会長以下、準備委員の皆さんの努力には頭の下がる思いであります。きっとすばらしい企画が出来上がるものと期待しています。
 会員の皆さんの積極的な参加を是非宜しくお願い致します。
5. 部・委員会活動
 具体的な活動報告は、「定時総会議案書」に事業報告として、各部・委員会の活動が詳しく記載されています。
部・委員会のメンバーは積極的に会務活動に参加頂き、事業計画にのっとりその実行に努めて頂きました。更に協会本部の指示事項等の実現にもご尽力頂きました。
6. おわりに
 佐伯新執行部がスタートします。非常にバイタリティのあるすばらしい会長であると思います。きっと近畿会、さらに近畿経済を活性化してくれるものと期待しております。
新執行部にも、これまで同様、会員の皆様方の暖かい御支援を、宜しくお願い致します。
 最後になりましたが、近畿会会員の皆様方の益々のご健勝、ご繁栄を心よりお祈り申し上げ、退任のご挨拶とさせて頂きます。
皆様、本当に御協力有難う御座いました。