中日本五会研究大会を終えて

前研究部長 蔭山 幸男

 
 第36回中日本五会研究大会は、平成17年1月22日(土)冬空のもと大阪国際交流センター全館を借り切って多数の方々に参加いただき開催いたしました。前任者は2月12日にグランキューブ大阪(大阪国際会議場)を手配してくださっていましたが、連休中で参加者が少なくなるのではないかとの近畿会正副会長会での決定を受け、急遽会場を探した結果、若干不便ではありますが、広い会場があり、会場費の比較的安価な大阪国際交流センターに決定した経緯があります。会場選定につきましては、その後の近畿会会務報告会でも質問されましたが、上記の趣旨の私の回答にご理解いただけたものと思っております。
 統一論題のテーマにつきましては、近畿会研究部会議では、当初「国際会計基準の2005年問題」と「会社法制の現代化」が提案されました。多くの人に興味がありそうなテーマが良いのではないかということで、「会社法制の現代化〜重要改正点と公認会計士業務への影響〜」を中日本五会研究大会準備会に提案しましたところ異議もなく了解されました。テーマ決定に伴い、各地域会から1名のパネリストをお願いしました。それぞれ論客の方々ですが、審議の状況に詳しい人が必要だと考えまして、佐伯研究部担当副会長から奥山章雄前会長に基調講演をお願いしましたところ快く引き受けてくださいました。奥山前会長には、基調講演にとどまらず会場との質疑応答にも参加していただきました。この場をお借りしましてお礼申し上げます。
 各パネリストの方々には、法務省のホームページから入手した第1回から第30回の2百13万文字(400字詰原稿用紙5,345ページ)に及ぶ膨大なPDF形式の審議会議事録ファイルをテキストファイル(文字ファイル)化し、キーワード検索で関係部分を熟読していただきました。このキーワード検索による読書法は、これからのデジタル時代の新しい読書法だと自負しております。
 会社法制現代化要綱案は、当初聞いていた予定では2004年秋にまとまるとのことでしたが、結果的にまとまったのは12月8日にずれ込みました。また、審議会議事録のホームページへの掲載にも2〜3週間を要していました。このため、各パネリストの方々の発表資料作成もずれ込むこととなりました。発表資料につきましては、奥山前会長及び澤田眞史本部副会長のお二人から貴重な示唆をいただきました。示唆いただきました事項は十分には反映できていないかもしれませんが、紙上をお借りしましてお二人に感謝申し上げたいと思います。パネリストの方々には年末からお正月休みも返上して取り組んでいただきましたが、締め切りに間に合わなくなり、近畿会事務局の方々には大変ご迷惑をおかけしました。
 当日、会場からは活発な質問がなされ時間切れとなってしまいました。活発な質問がわかっていれば、もっと十分な質問時間をとればよかったと反省しています。
 いずれにしましても、会場に来ていただいた方には、当日の何気ない進行からは、膨大な準備時間は到底想像できないと思います。当日の約2時間30分はまさに氷山の一角という気分です。
 その後、パネリストの方々に大変詳細に作成していただいた汗と涙の当日の発表資料を埋もれさせるのは忍びないと考え、ホームページへの掲載を企画いたしました。各地域会のホームページの立ち上がり状況や公開・非公開の状況などを検討しました結果、近畿会ホームページのサーバーに中日本五会研究大会のためのスペースを確保していただくことになりました。快く協力してくださいました各地域会と近畿会情報システム部小川担当副会長、玉置部長ならびに近畿会事務局情報システム担当の山部氏に感謝致します。今後、このホームページがますます充実することを期待したいと思います。
 最後になりましたが、発表者・パネリストの方々、参加していただいた方々、各地域会の準備委員の皆様、各地域会の事務局及び近畿会の研究部員の皆様、他多数の方々の尽力により無事研究大会が終了しましたことをこころから感謝いたします。
 
(追記) 当日の統一論題発表資料は下記のホームページに掲載されています。
   研究大会用HPのURL及びアクセスID/PW
URL:日本公認会計士協会近畿会ホームページ内
  http://www3.jicpa-knk.ne.jp/kenkyu/
  近畿会ホームページにもリンクを付けています。
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