2005年を迎えるにあたって |
和田 夢斗(準会員) |
![]() 今回、「年男の新年への抱負」というテーマでの寄稿の御依頼をいただき、拙文を寄せさせていただくこととなりました。 早いもので、私が会計士補として協会へ登録してから1年超、職業会計士として実務の世界に本格的に足を踏み入れてからも一年近い歳月が経とうとしています。2004年は私にとっては初めてづくしの一年となり、事務所の諸先輩方をはじめとして、多くの方にご助力をいただき、またそれ以上に色々なご迷惑をおかけして本当に矢の様に過ぎていった一年となりました。職業会計士として初めて現実の監査の現場に入り、それ以前に積み上げていた机上での知識・認識とのギャップに戸惑い、その戸惑いを飲み込んで消化しようとしていた一年。実務補習所などで、従来までの受験知識とはまた異なった、新たな知識を学んだ一年。また一人の社会人として色々と新しい常識を学んでいた、そんな一年であったと感じております。 本年は、職業会計士としての活動が2年目に入る年であり、昨年の経験を礎として会計士としてのより確固とした基礎を築いていくべき年となります。とは言え、次々と改正・新設される会計基準や法人税法、改正商法など、これから勉強すべきことはまだまだ多岐にわたり、何より、監査の現場で必要とされる監査人としてのセンスを今後とも磨いていく必要があるなど、やるべきことは本当に多く、持てる時間は短いというのが正直な感想です。こうした課題はこの職業に身を置く限り常にそこにあるものであり、この一年で全て成し遂げるなどというのはとても無理なことですが、可能なところから一つずつ、自らの物としていけるよう、研鑽を積みたいと考えています。そして、その過程を通じて、しっかりと独り立ちできる技量を備えた会計士に一歩でも二歩でも近づくこと、2005年はそのような一年としたいと考えております。 最後となりますが、近畿会の諸先輩方におかれましては、今年もよい年となりますようお祈りするとともに、今後ともご指導、ご鞭撻のほどをお願いいたします。 |