大阪府女性基金プリムラ奨励賞を受賞して

北山 久惠

 
 
 この度、平成16年度「第12回大阪府女性基金プリムラ賞」奨励賞を受賞いたしました。この賞は、男女共同参画社会の実現に向けて、活動した個人、団体・グループに贈られるものです。「プリムラ」は、大阪の花「さくらそう」(花言葉「希望」)のことで、この賞が広く府民に親しまれ、男女共同参画社会の実現への希望を託すという意味が込められているそうです。プリムラ大賞は、アテネオリンピック・シンクロナイズスイミング・ヘッドコーチの井村雅代さんが受賞されました。プリムラ奨励賞は、今後の活躍を一層期待する者(個人、団体各1)を対象としており、個人の部では私が、団体の部では、貝塚子育てネットワークの会が受賞いたしました。
 私の場合、大阪府男女共同参画推進財団理事、大阪府財産評価審査会委員等をさせて頂いている関係もあり、また、会計士協会近畿会における女性会計士委員会委員長、監査会計委員会委員長等の活動を通して、「公認会計士の社会的責任や必要性がますます高まる中、後に続く女性の目標となり、多くの女性に勇気と希望を与え、男女共同参画社会の実現に向け、今後一層の活躍を期待する」というのが、受賞理由です。
 このような賞を頂けることになりましたのも、協会活動はじめ、多くの活動する場や機会を与えてくださった会計士協会の皆様、勤務しております「あずさ監査法人」の先輩や仲間達、そしてクライアントのご理解とご協力があればこそであり、心から感謝しています。
 特に、1988年に近畿会に女性会計士委員会を設立してくださり、その後も応援してくださった協会関係者の方々、委員会設立当初から指導してくださった松浦圭子先生や一緒に活動してきた女性会計士委員会のメンバーのお陰です。女性会計士委員会では、『翔け 日本の女性会計士のあゆみ』等の本を出版して、公認会計士制度が制定された頃のパイオニア、海外で活躍する会計士、仕事と育児の両立に奮闘している女性会計士を紹介したり、税理士・弁護士・司法書士・不動産鑑定士さんたちと一緒に定期的に研究大会を開催し異業種交流を図っており、また、「女性会計士の就業と生活に関するアンケート」を行い就業実態等を発表してきました。これらの活動を通じて、働く女性との情報交換を図り、お互いの知識を高め、ネットワークを拡大することができました。また、私自身、他の女性会計士や異業種の方々との交流によりパワーを頂き、励まされてきました。
 そして、現在は、近畿会の監査会計委員会委員長の大役を仰せつかり、委員の方々のご協力を得て、近畿財務局、監査役協会、不動産鑑定士協会、そして大学関係者との共同研究等を積極的に進めています。
 このように外部諸団体との交流が増えてきており、公認会計士に対する期待の高まりと社会的責任の重さを痛感する毎日です。この職責に応えなければならないのは、プロフェッショナルとして当然であり、男女とも同じです。これからも、新しいことにチャレンジする熱意と向上心をもって、そして持ち前の明るさで、男女共に公認会計士が活躍できる場の拡大に努め、会計士業界の発展に貢献できるよう努力していきたいと思います。