編集後記

 
 ことし1年を振り返る時期になりましたが、本年は国内・海外ともいろいろ重大なことが有った年度という印象が強いです。国内的には異常犯罪の多発や台風、地震など被害の大きい天災があり、おまけ的にはプロ野球再編問題もありました。日本も安全な国でなくなってきている感が強いですが、そのスピードが上がったように感じました。精神的な不安定さを増幅する社会構造になってきたのか、社会システムの不安定さが影響しているのか、なにかスタビライザーを個人的・社会的に組み込む必要があるのではと考えます。重大なことが後半に多く起こったためすこし記憶から消えかかっていますが、夏のオリンピックでは寝不足
になりながら日本選手を応援していました。この時期、日本全体がオリンピックスポーツに集中していてなにか一体感があったように思います。イラク問題、米国大統領選挙のニュースにも、ガソリン代の値上がりなどでもあり強い関心を示していました。海外も含めた異常気象の原因としては気候変動が大きくなってきていることが挙げられますが、ロシアが京都議定書を批准したことによって地球温暖化にいい効果が現われればと考えます。とくに台風の進路に影響を与えた海面温度の上昇が今後起こらないようにと思いながら、台風・地震で被災された方々の生活が一刻も早く戻ることを祈願します。
 新年がよい年になりますように。

(会報部 松尾 雅芳)